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2023年09月09日
本日の早朝7時から8時30分まで、毎月恒例の宮崎木鶏クラブ9月例会に出席しました。
今月の特集は「時代を拓く」。大変読み応えのある内容でした。とりわけ、JFEホールディングス名誉顧問の數土(すど)文夫さんと、東京大学名誉教授の月尾嘉男さんの対談で「五十年先の日本に未来はあるか」は、極めて示唆に富み、重い命題を与えてくれます。その内容から、私からは6つのことを取り上げさせていただきました。
①12ページで、數土さんが「あらゆる分野で日本人の生産性が落ちてしまっているのは、名誉心だとか廉恥心だとか、正直、誠実、仁愛、こういった精神性の根幹を成すものが、生産性を高めていく原点になっていると思っているんです。それが失われてしまった。日本人の精神性の劣化が進んでいる。これは危機ですね」と言われた部分について。
②14ページで、月尾さんの「武士道に基づく潔さは立派だけれども、国際社会においてはそうではない面が多分にあるということを、企業や政府の上層部は覚悟しておかなければなりません。」と問題提起し、それに対して數土さんが「インテリジェンス(知能・知性そして諜報)に対する幼児性、これも日本が直面している危機の一つだと思います。政治や経済はもちろん、様々な学問分野でも、インテリジェンスに本格的に着手しないと世界の中で取り残されていると思います。」と言われた部分について。
③16ページで、月尾さんが、「ベネチアとカルタゴに見る国家滅亡の共通点として、一つは人口減少、二つ目に技術力の低下、三つ目に地政学的リスク、そして、自国の防衛を他国に任せる、この四つは、消滅した国家の共通点と捉え、歴史の教訓に学んでいく必要があります。」と言われた部分について。
④17ページで、數土さんが「時代を拓く、未来を拓く重要な提言として、今の財界を見ると、経団連や日商の存在感が薄くなってしまったのは、経営者自身が、古典、即ち人類五千年の歴史に学んでいない。それゆえ、小成に甘んじて、志や人間としての器が小さくなってしまっていると思います。あと、マスコミも近年、芸能人の不倫などスキャンダルが発覚すると、もう寄ってたかってこき下ろす。それを見た人たちがネットやSNSで誹謗中傷する。この前も、あるコメンテーターがこんな恐ろしいことを言っていました。不倫した人を吊し上げて傷つくのは当事者を含めて数人だけど、それによって何百万人の鬱憤が晴らせるとしたら、それは正義じゃないかと。酷い話です。いじめそのものです。旧約聖書の時代には姦淫した者は石を以て打ち殺すというしきたりがあったわけですけど、イエスキリストが、同じ罪を犯したことのない者だけが打て、と言ったら、一人また一人と去り、誰もいなくなってしまったと、新約聖書には書いてあります。21世紀の時代に大事なのは、やはり道徳心です。他人のことを非難したり辱しめたりする暇があったら、自分自身の研鑽に励もうと言いたいですね。これは、日本の未来をどう拓くか、ということに繋がっていくと思います。それから、定年という概念をなくし、八十になっても、九十になっても、独立自尊の精神を持って働く。国民一人ひとりが、健康寿命、職業寿命、資産寿命の三つの寿命を延ばすべく、生活習慣の質を高めていく。これが、未来を拓く一つの解答になるのではないでしょうか。」と言われた部分について。
⑤18ページで、月尾さんが「やはり日本が世界に誇るものは数千年間にわたって育んできた類まれな文化です。日本には文化的な宝がたくさんあるけれども、その価値を日本人自身が意識していないという点で非常に損をしていると思います。」そして數土さんが「いま日本は瀬戸際に立っていると思っています。ジャパンアズナンバーワンから三十年で世界の三流国になってしまった。これから日本が復活するために大事なのは、独立自尊の気概、名誉心、廉恥心、仁徳です。」と言われた部分について。
最後に、⑥13ページと18ページで、數土さんが「新渡戸稲造の武士道、福澤諭吉の学問のすゝめ、内村鑑三の代表的日本人、僕はこの三冊は、日本人の精神を取り戻す必読書だと言って事あるごとに薦めているんです。」と言われた部分について。
これからの日本のあるべき姿を、大いに示唆する、月刊致知9月号の内容でした。
人間学と徳力を培う月刊誌として、致知は全国に11万7千人の愛読者を数えます。今年の全国高校野球大会で見事優勝した慶應義塾高等学校野球部は、その成功の裏には、2年前に導入した月刊誌『致知』を使った勉強会「学内木鶏会」の存在があったと言います。木鶏会導入によって生まれたチーム内の変化について、森林貴彦監督が自らの言葉で語っていますので、どうぞご参照ください。
右松たかひろ拝
2023年08月12日
本日は、毎月出席させていただいている宮崎木鶏クラブの8月度例会でした。毎月1回、朝7時からの「月刊 致知」の読後感想を述べ合う時間は有意義な時間でもあります。
私からは、P110の中西輝政氏の「日本人にとっての最大のテーマ、それは『自立』の二字である」の掲載文について述べさせていただきました。私は、国としての自立、日本人としての自立とは何かを真剣に考える時が来ていると、そしてそれは喫緊の課題だと認識しております。中西氏の文中においても、「国家も同様で、この『自立』という精神が国民に浸透していけば、自ずと社会の雰囲気が変わっていきます。反対に国民から自立心が失われたらどうなるでしょうか。自ら進んで未来のことを考える活力が湧かない国民は無責任な生き方に陥っていくでしょう。『誰かに頼ればいい』『誰かが何とかしてくれる』という依存体質は国力の低下に直結することは言うまでもないでしょう。現在の日本はまさにその典型です。」と喝破され、さらには文中では報道のあり方についても問うておられます。
私は、真の自立とは何か…それは日本人としての誇りと使命を取り戻すこと、そして、そのために為すべきことを政治こそがすべきであると考え、そのことは、現世における喫緊の課題だと強く感じております。
右松たかひろ拝
2023年08月05日
本日は宮崎市戦没者遺族連合会の主催で「戦争を語り継ぐ会」が開催されました。台風が接近する中でしたが、雨風が強まる前でしたので、実に4年ぶりに開催が可能となり大変良かったです。
語り部講師4人によるテーマは、「赤江特攻基地から飛び立つ特攻兵の心情」「硫黄島の遺骨収集に参加して」「日中戦争から帰還した父の暮らしぶり」「大東亜戦争中、宮崎市内の戦闘状況」と、どのテーマも当時の凄惨で非常時の状況がよく分かる内容で、また硫黄島の遺骨収集は今でも続いているなど大事なことを考えさせられるものとなり、とても意義のある語り部の時間でした。
特別講演では「対馬丸の悲劇と疎開者の暮らし」と題して、南の風語り部代表の常盤泰代さんが沖縄の伝統楽器である三線(さんしん)の語り弾きから始まり、映像を使いながら対馬丸が海中に沈む状況やそこに至る経緯、そして宮崎への疎開者のその後の話など、参加者皆さんが聞き入っていました。
語り部の話をこれからの時代に生かしていくと共に、大変な国難の時に祖国やご家族、そして後進を思い殉じた先人の慰霊をしっかりと守り続けることが大事なことだと認識しております。
右松たかひろ拝
2023年07月08日
本日は早朝7時から宮崎木鶏クラブの勉強会でした。私自身、長年、致知を愛読しており、木鶏クラブはその読後感想を参加者皆さんで発表するものです。
私からは写真の通り、安岡正篤先生の活学に学ぶもの、について述べさせていただきました。歴代総理の指南役として国家運営の要諦を教授されてこられた碩学の人で、今はこのような哲人、精神的指導者は残念ながらおられません。
文中のとりわけ、為政者の覚悟を促すとして、「教育」と「教化」の部分は極めて示唆に富むものです。安岡先生は、教育は神聖なり、教化は国家の大事なり。教化を振興しなければ、いつの日か必ず国は滅び、民族はとたんに苦しみに陥るでありましょう、と説いておられます。教育と教化の違いを少し説明しますと、教育とは、科学的・合理的な教えで、教化とは、善行により人々を安寧に導くもので、道徳を教え同化することになります。
我が国の現況と行く末を憂う一人として、月一の木鶏クラブは大切な学びの場となります。
右松たかひろ拝
2022年08月13日
今日は早朝の7時から月刊致知の読者会に出席しました。毎月、とても良い学びの場となっています。今月号のテーマは「覚悟を決める」で、手にしたところは青木社長と大久保社長の対談が掲載させており、「正々堂々と生きていれば理解してもらえ道は開けていく」など、至言の言葉がたくさんあり、胸に響く素晴らしい時間となりました。
志を持って本気で打ち込むことの大切さを改めて強く感じた次第です!
宮崎県議会 副議長 右松たかひろ
2020年06月13日
今日は朝7時からホテルメリージュで宮崎木鶏クラブの読書会に参加しました。
今月のテーマは「鞠躬尽力(きっきゅうじんりょく)一道を極めるために体を毬の様にちぢめて全力を尽くすこと」。
致知は陽明学の知行合一を基にした、人間力、リーダー学を学ぶ歴史ある月刊誌です。読後感想は、それぞれが意義深い内容で、とても充実した時間となりました
宮崎県議会議員 右松たかひろ
2014年05月03日
今日5月3日は憲法記念日。日本会議宮崎 県央支部が主催する「憲法を考える講演会」に出席しました。開会式では、私が宮崎県議会自由民主党日本会議懇話会の幹事長を務めていることから、来賓あいさつを行いました。私からは、要約すると以下の4点をお話ししました。
一つ目に、国への「憲法改正の早期実現を求める意見書」が各都道府県議会で順次可決されてきており、本県においても、日本会議懇話会の押川修一郎会長と話をしながら、道筋づくりを進めていること。
二つ目に、憲法改正の機運が大変高まっている中で、安倍政権が安定運営を続ける今、この2~3年が、憲法改正に結び付ける重要な時期であること。
三つ目に、所属する自民党は、そもそも綱領に「新憲法の制定を目指す」と謳っており、したがって、憲法改正、新憲法の制定は、結党以来の悲願であること。
四つ目に、集団的自衛権についても述べさせていただきました。国連憲章ではすべての国に認められているのもかかわらず、我が国ではご承知の通り、「国際法上は保有をするが、憲法上は行使は認められない」とするのが、内閣法制局の従来の憲法解釈。しかし、それは国際社会では通用しない。そのような中、高村自民党副総裁の限定容認論は得心がいくもので、周辺諸国との緊迫感が増す中で、「日本の存立のための必要最小限の行使のみを認める」ことは説得力があること。あくまでも、戦争に加担するのではなくて、戦争を回避する、すなわち抑止力を高めるところに、この議論の本質、主眼がある。
最後に、本日の講演会を機に、憲法改正の必要性を、本県においても広く訴える機会になることを祈念している。
以上のことを、来賓あいさつで述べさせていただきました。
記念講演は、新進気鋭のノンフィクション作家、河添恵子氏でありました。すべてが実体験に基づく話で、大変貴重な内容でした。今の日本は、平時か有事かと問われれば、間違いなく「有事」の時。平和ボケしている場合ではない。中国は、防空識別圏一つとっても、今、ルールを変えようとしている。中国は、日本の水資源だけでなく、農業も狙っている。移民政策は極めて慎重にすべき。イタリアの先例も見ても明らか。中国人が占めることにつながる・・・などなど、数多くの警鐘を鳴らされました。
今回の「憲法を考える講演会」には、県議会そして市町村議会からも多くの議員が出席され、大変有意義な場となりました。
宮崎県議会議員 右松たかひろ
2014年04月05日
熊本市にて、日本会議 九州地方議員連盟 平成26年度総会が開催され、宮崎県の代表として出席しました。総会では、すべての議事がとどこおりなく承認され、第二部では、五百旗頭真講師が「中国の台頭と日本の安全保障」と題して記念講演を行いました。
右松たかひろ
2014年03月17日
本日、県議会の第2委員会室にて、「子どもの虐待防止および対応について」と題して、元・県の職員でNPO法人子ども虐待防止みやざきの会会長の甲斐英幸さんの講演会が開かれました。マスコミにも登場していますが、「児童虐待防止・オレンジリボン運動のタスキをつけ、走る広告塔として日本を一周したマラソンランナー、そしてCS(コミュニケーション・セルフイメージ)コンサルタント」としても活躍されています。
印象に残った言葉を抜粋すると、「何が何でも、何よりも、子どもを最優先することが大事(児童保護制度が子ども最優先になっていない)」、「虐待を受けた子は、同じことを他人から引き出してしまう行動をとってしまう」、「子育てではなく親育ち」、「日本の取り組みは世界から遅れている。子どもを守るレベルが世界から見て恥ずかしい限り」等々、現場を熟知された説得力のある大変有意義な講演会となりました。
質疑応答では、私から「行政とNPOの連携の現状、相乗効果が出るような関係づくり」について、伺った次第です。活動の趣旨に共感していますので、今後も、様々な形で連携していきたいと思います。
右松たかひろ
2013年12月01日
昨日、宮崎市民文化ホールにて、「中桐真理子先生講演会」が開催されました。中桐真理子氏は、二宮金次郎の7代目子孫にあたる人です。様々な雑誌など媒体を通じでご存知の方も多いかと思います。
冒頭に、主催者代表挨拶のあと、私から来賓として、以下のように挨拶させて頂きました。
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今、二宮金次郎が大きく注目されております。二宮尊徳が生きた時代、江戸時代末期と、今の世の時代背景が似通っていることも、その所以(ゆえん)であると感じております。その時代背景とは、端的に言えば、人口が減少する低成長の時代と言えるのではないかと考えております。そういった中で、二宮金次郎は、村民への融資を始め、金融はもちろんのこと、特に名高い道徳や新田開墾の高いノウハウを身に付けられ、攻めの富国論を展開されていったわけであります。
私自身、政治に携わる者からしても、二宮金次郎の「報徳仕法」には、極めて学ぶべきものが多いと感じております。報徳仕法の根本は「至誠」にあるとされております。誠を極める、まさに真心から、国民のため県民のために行う政治が、今こそ、強く求められているのだと認識しております。
報徳仕法は、その上で、「勤労」「分度(ぶんど)」「推譲(すいじょう)」の3つが基本だと説かれております。熱心に働き、自分にふさわしい生活をし、働いて得た余分は、将来のために蓄え、また、社会のために進んで譲る。このことは、まさしく、現代の日本に、必要とされる教えだと感じております。
「徳をもって、徳に報いる」、私たち、現代の政治家は、二宮金次郎の功績を、しっかりと検証し、引き継いでいかなければならないと自覚をしております。
中桐万里子先生が、宮崎にお越しになられたことをきっかけに、宮崎の政治を、徳をもって高めていき、県民の皆さまの生活が豊かになるように頑張ってまいりたいと決意いたしております。
今日は、二宮金次郎、7代目子孫であられる、中桐万里子先生の講話を、ぜひ楽しんでいただき、そして、これからの実生活に生かしていただきたいと、心からお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。
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右松たかひろ
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