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2012年05月30日
県南調査2日目は、都城市役所から始まりました。調査目的は、「霧島ジオパーク」についてです。ジオパークとは、世界的に美しく貴重な形や地質に触れ、学ぶことの出来る自然公園のことで、霧島ジオパークは、一昨年の平成22年9月14日に、日本ジオパークとして認定を受けました。現在、県境をまたがる5市1町で設置した「霧島ジオパーク推進連絡協議会」を中心に、来年、平成25年の「世界ジオパーク」への加盟申請に向けて取り組んでいるところです。ちなみに、日本ジオパークには20地域が認定を受けており、その内、世界ジオパークに認定されたのは5地域になります。
職員による概要説明で、島原で開かれた「第5回 ジオパーク国際ユネスコ会議」に参加した際、世界ジオパークの認定基準の高さを感じた、との報告がありました。世界遺産とは違って、保護・保全だけでなく、「科学」「防災」「地域振興」などに生かすことが求められます。
概要説明後、実際に、霧島ジオパークのジオサイトの一つで、“日本の滝100選”に選ばれている「関之尾滝」に行きましたが、広報掲示板なども判定基準に入ってきます。県境などの標識などもチェックを受けるようですが、そういった道案内標識などは、まだまだこれから整備しなければならないとのことでした。
ぜひ県をまたがり、5市1町で強い連携を働かせ、「世界ジオパーク」認定に向けて、頑張っていただきたいと願っています。
県南調査最後の訪問地は、高千穂牧場でありました。霧島ジオパークの大自然が一望できる素晴らしい立地にあります。経営陣による概要説明で、「一昨年の口蹄疫や昨年の新燃岳噴火によって入場者も大きく減ってしまったが、今年のゴールデンウィークは5万人の来場者を記録し、少しずつ客足も回復している」とのことでした。体験型のプログラムや物販の充実など、経営努力も払っていることも伝わりました。今後の課題としては、来場者の6割が鹿児島からで、宮崎からは道路もくねくねしており、アクセスの悪さが影響している点やジオパークとの連携、そして鳥獣被害(特に、シカ)がひどいとのことでした。なお、韓国や台湾からの外国人客も増えており、防疫体制もセットで取り組んでいるとのことでした。
右松たかひろ
2012年05月29日
本日から1泊2日で、商工建設常任委員会による県南調査が始まります。 県議会を出発して、まず「清武JCT」を調査しました。 右上は、清武JCTを上空から撮影した紙面写真ですが、このように十字のジャンクションは、九州では鳥栖JCTに続いて2つ目とのことでした。東九州自動車道の整備が急ピッチで進められています。清武JCTから右上写真の上部にある「清武南トールバリア」の区間は今年度中に開通予定になっています。また「清武南トールバリア」の現地も調査しましたが、ここに料金所が設置され、その先は、北郷・日南方面への新直轄の高規格道路になる予定です。一日も早い建設の実現が望まれ、流通、防災面で力を発揮してもらいたいと願っています。
続いて小林市へと移動し、四位(しい)農園に伺いました。140ヘクタール(畑~100ha、茶畑~40ha)の栽培面積を持ち、従業員124名という大規模な農業法人です。自社に食品工場を持ち、農場で生産した野菜を、カット、冷凍、チルドなどの加工を行い、外食産業を中心に出荷しています。括目する点を以下に挙げました。
(1)輪作を年2.5~3回行うなど“適期適作”“適地適作”、自然に合わせ、圃場を最大限に活用している。
(2)真空冷却装置や高湿度保冷庫などを設備導入し、採れたての新鮮さを維持して製品化することに注力している。
(3)専用ソフトを開発し、電子管理を徹底している。 人と圃場のスケジュール管理ならびに商品のトレーサビリティを近代的に一元管理している。
本物の食品を育てて加工、出荷し続けている四位農園。大変参考になった次第です。
3カ所目として、、都城市山田町の丸谷川を視察調査しました。この場所は、過去たびたび浸水被害を出しており、特に平成22年7月の豪雨では、異常出水によって甚大な被害を被りました。それを受けて、一昨年から全体事業費約11億2,000万円をかけて、堰の改修や橋梁工事はもとより、河道の拡幅や蛇行する河川の形を変えるという抜本的な対策を講じる大工事を進めています。現場を見て、災害から地域を守る強い意志を確認した次第です。
本日最後の訪問地は、都城市の霧島酒造・本社増設工場になります。竣工は昨年の11月24日で地上4階建ての建物です。生産能力は400石/日で、これは25度一升瓶4万本分になります。原料処理能力としては、1次原料の米は16トン/日、2次原料の甘藷は160トン/日になります。工場の概要説明のあと、工場内の見学もさせていただきましたが、ボイラーの熱源にCO2排出量の少ない天然ガスを採用したり、太陽光発電にも力を入れていました。霧島裂罅水(きりしまれっかすい)を使い、これからも美味しい本格焼酎をどんどん生産してもらいたいと思います。
右松たかひろ
2012年05月28日
県議会の観光振興議員連盟と県ホテル旅館生活衛生同業組合の皆さんと意見交換会が開かれ出席しました。県議団のほとんど全員が出席したことは、観光振興への意識の高さが表れたものと考えます。意見交換の場では、ホテル旅館組合の皆さんが積極的に発言され、極めて有意義な場となりました。一昨年の口蹄疫そして昨年の新燃岳噴火では、ホテル旅館業界は甚大な打撃を受けており、今、死活をかけた再建を進めているだけあって、その生の訴えは心に響くものがありました。ご意見やご提言でいくつかのものを下記に掲載します。
1.「古事記、日本書紀編纂1300年」は千載一遇のチャンス。予算も厚く取ってもらいたい。
2.修学旅行は一度離れると、元に戻すのに相当苦労する。
3.外国人旅行者へのおもてなし(言葉や習慣など)にも取り組む必要がある。
4.大きな政策の転換が必要。団体は、ほとんどスポーツ関連で、観光の大きな団体は極めて少ない。シルバー層の掘り起こしを!
5.観光振興の連絡会・委員会を議員と共に立ち上げ、取り組みへの推進力を高めてほしい。
その他にも、多くの有意なご意見をいただきました。私もしっかり整理をさせていただき、宮崎県の観光浮揚に全力を尽くしてまいりたいと決意しています。今年度の所属委員会も、「商工建設常任委員会」になりますので、観光政策は所管分野になります。現場の生の声を、しっかりと政策に反映させるべく様々な機会を通じて発言していきます。
右松たかひろ
2012年05月26日
本日、JA・AZMホールにて、自由民主党宮崎県総支部連合会の「平成24年度 第59回定期大会」が開催されました。~新しい国づくりに向け政権奪還~として、各号議案等も滞りなく決議されました。中村県連会長の下、役員選任も県連八役は引き続き担うことになりましたので、私も「広報委員長」として、全力を尽くしてまいります。来たる総選挙、ならびに一年後に迫った参議院選挙に必勝態勢を築いていかなければなりません。与えられた職責を全うしてまいりたいと決意しています。
なお、定期大会に先立ち、「平成24年度 総務会」も開催され、参議院議員候補予定者の公募を5月30日から6月8日まで受け付け、6月24日に二次審査を行い、選出することを正式に決定しました。私も選考委員の一人として、これからの時代を担う国会議員にふさわしい人を選びたいと思います。
右松たかひろ
2012年05月24日
椎葉村に宿泊し、朝一から3日目の行程が始まりました。まず、上椎葉水力発電所を調査しました。半世紀以上前の昭和30年に建設され、写真右でも分かる通り日本初のアーチ式ダムで、その後の土木建設にも大きな影響を与えました。ちなみに、九電の社運を賭けたこの難工事は105名の殉職者が出おり、敷地内に供養塔が立てられていました。また、ダムで出来た湖は、吉川英治によて“日向椎葉湖”と命名され、貯水量は7,600万立方メートルになります。発電能力は約9万キロワットとなります。ダム水路式になりますので、長期間にわたって自由に発電量を調整できるようになっています。
左の写真は、国指定天然記念物「大久保のヒノキ」と、同じく国指定天然記念物の「八村スギ」になります。椎葉の奥にあり、なかなか訪れる機会のないところですが、初めて目に触れて、その壮観な姿に感動した次第です。屋久島の大スギにも負けないほどの立派なスギやヒノキが、本県にあることを県民の皆さまにもぜひ知っていただきたいと感じました。
なお、この場所には、国が指定する伝統的建造物群保存地区である「十根川集落」があります。石垣や住居の造りなど素晴らしいものがあります。最上地には「民泊」ができる家屋もありますので、時間軸を超えた体験宿泊が堪能できるのではないかと思います。
3日間の行程最後は、同じ椎葉の石原工区の国道327号の整備状況を調査しました。道幅が狭く、車の離合もできない箇所が多く、防災面でも支障をきたしていましたが、現在、道路や橋梁、トンネルの新設工事が進められています。完成すれば、交通時間の大幅な短縮も図られ、利便性も安全性も飛躍的に上がりますので、大いに期待しています。
今回は、2泊3日の行程で、県北を調査しましたが、たくさんの発見や課題も認識でき、非常に有意義な調査活動であったことをご報告申し上げます。
右松たかひろ
2012年05月23日
2日目は、延岡市の北川ICの調査から始まりました。本県の高規格幹線道路の供用率は50%で、九州で最低になっています。ちなみに、全国平均は71%、九州平均が69%です。そういった中、今急ピッチで高速道路の建設が進められています。左写真はその中の一つ北川ICで、今年度中には開通の予定です。なお、須美江~北浦間がH28に開通予定になっており、そうなればあと4年以内には大分まで繋がることとなります。本県の悲願が一つ達成されることになり、交通インフラの整備は経済・流通・医療と様々な面で波及効果が期待されますので、大変待ち遠しく感じます。
続いて、一路高千穂に向かいました。右の写真は、「神楽宿」にある茅葺の建物で、ちょうど葺き替え中でした。今や地元高千穂にも茅葺職人がいなく、熊本から職人さんが来られているとのことでした。また平日にもかかわらず、神楽宿の駐車場には多くの大型観光バスが止まっており、九州各県のナンバーが見受けられました。このことは、その後の高千穂役場での意見交換会にも出ましたが、九州内の人気観光地ランキングでは10位(昨年は13位で、もちろん宮崎県ではトップ)になっており、来訪者の内訳は、半数以上が北部九州(福岡など)になっており、次が熊本方面からの入込みとのことでした。高千穂から、宮崎方面へ来てもらうルートをいかに作れるか、また宮崎県内からの観光客は全体の8.9%と低い数値になっていることは、地元から活性化をしていく上でも、今後の課題の一つと感じました。また、様々な体験メニューや現地ツアー、観光ガイドが同乗してのレンタカーなど、観光客誘致に向けてしっかりと取り組む姿勢が見られました。
この日最後の訪問地は、今注目を受けている「五ヶ瀬ワイナリー」でした。100%町内産のぶどうを使用しており、現在できるだけ高く設定して買い取りされているとのことでした。町営ではありますが、株式会社であることを自覚し、いずれは独り立ちしていく考えで、そのためにも生産本数を4年で1.5倍に引き上げ、販売先も拡大していく計画を立てています。観光で年間数万人来訪されているとのこと、地域活性化の面でも頑張ってもらいたいと思います。
右松たかひろ
2012年05月22日
商工建設常任委員会の県北調査が、2泊3日の日程で行われます。初日の今日は、まず佐土原町のテクノリサーチパーク内にある県工業技術センターに伺いました。
県内の中小企業の振興と本県産業の活性化に寄与することを目的とした(財)宮崎県産業支援財団がセンターの2階に置かれており、財団および県工業技術支援センターの職員から概要説明がありました。私からは、総合相談窓口事業について以下の点を伺いました。
1.直近の窓口相談件数が、23年度で1,403件とあるが、技術移転(支援)や資金面など企業相談の傾向はどうか。
2.中小企業のニーズや要求に概ね応えられていると、感触として実績数字からどのように認識されているか。
ちなみに、相談件数の内訳は、農商工連携:372件、6次産業化:227件、ものづくり:219件、経営革新:201件、創業:106件、その他:278件となっています。県内唯一の中核的支援機関として、中小企業のニーズにいかに応えられるか、産学官連携など幅広いネットワークとスケールメリットをいかに地域経済に還元できるかが問われています。今後も、財団およびセンターの活躍に注目していきたいと感じます。
続いて、西都市の県立産業技術専門校に伺いました。右の写真は、もくもくと実習カリキュラムに取り組む学生さんたちです。就業後に即戦力になれるように人材育成をしているだけあって、卒業生はほぼ100%の就職率を維持しています。技術・資格の取得に大変力を入れている様子を垣間見ることが出来ました。課題としては、やはり入校生の確保を挙げられていました。定員は木造建築科、構造物鉄工科、電気設備科、建設設備科の4つで各々20名ずつになっており、ちなみに訓練生の充足率は、直近の24年度で、87.5%になっています。雇用情勢が厳しい中、即戦力を育成し、就職率ほぼ100%を維持している魅力で、入校生が増えることを期待しています。
午後一で、高鍋町のまちなか商業活性化協議会および町職員との意見交換を行い、その後、たかなべ町家本店(上写真の左)に伺いました。城下町高鍋まちなか活性化事業の取り組みについて、商業活性化協議会の小澤会長を中心に説明を受けましたが、非常に頑張っていることが伝わりました。「のれん」「あかり」「町家」「自主独立」の4つのプロジェクト事業を展開し、統一感を持ってまちづくりに取り組まれています。3年間の補助事業が終わり、今年から自主運営組織へと移行しますが、上記のたかなべ町家本店の物販や各種事業を通じて、その将来性に大いに期待しているところです。上写真の右は、宮崎銀行高鍋支店ですが、現在改修中で、城下まちづくりに一緒になって取り組まれることから、一部を白壁の町家風に改修されるとのことでした。完成が楽しみです。
この日、4つ目の調査地になる細島港に伺いました。左の写真は、新聞等でも大きく報道されましたが、新しく設置された「ガントリークレーン2号機」になります。コンテナ取扱量の拡大が非常に期待されるところです。現在、電気関係の調整を行っており試運転を経て8月上旬の供用開始となる予定です。直近の23年度の細島港におけるコンテナ取扱量は32,000TEUで、過去最高を記録した22年度と比べて微減ですが、全体としては増加傾向にあります。また、4年後には大分まで高速道路がつながりますので、そのことをプラスに生かしていくことが強く求められるところです。
右松たかひろ
2012年05月15日
本日、水資源保全対策特別委員会が開かれました。環境森林部の担当課長から、関係各事業について概要説明がありました。実質初めての委員会でしたが、私たち委員からの質疑も活発に出され、今後一年間にわたって当委員会が県民の負託に応え得る環境だと認識しています。
私からは以下の点について質疑を行いました。
1.森林環境保全直接支援事業
予算額が19億3,486万8千円と規模が大きく、事業目的としては、森林整備を行う者を対象に、造林、下刈、間伐等の森林施業に対し、直接支援をすることに置いています。昨年度から始まっており、この直接支援の対象が「森林経営計画の認定を受けた者など」とあり、昨年は森林組合などを対象に森林経営計画の作成指導を強化していたとのこと。今年度から直接支援が始まることになりますが、支援対象予定の事業所数や規模も合わせて、今年度の見通しを伺いました。 ~これについては、今後、精査していく必要性を感じました。
2.森林の土地の所有者となった旨の届出制度について
当委員会の設置目的にかかわる重要項目ですが、執行部からは、現在、外国資本による県内での森林取得は未確認との報告がありました。しかし、事後届出制になっている森林売買の問題点や大手林業者による大型売買についての懸念の意見など数多く出ました。私からは、この問題は「地籍調査」と連動していること、あわせて県内市町村における地籍調査の実施状況の差異について、そして所管する農政水産部との連携の必要性などについて質疑を行いました。
なお、委員会の最後、委員間協議によって、当委員会の調査事項について、「条例に関すること」を含めることが全会一致で承認されました。
右松たかひろ
2012年05月11日
自由民主党宮崎市支部「平成24年度総会」が開催されました。支部顧問として籍がありますが、今日は、宮崎県連の中村会長の代理として出席し、あいさつをしました。その際にも申し上げましたが、一日一日と国益がそがれていく深刻な状況であることを鑑み、来たる衆院選では宮崎1区は武井支部長そして参院選の公認候補者が来月決定すれば、万全な体制を築き、必ず議席を勝ち取ることが国益につながると訴えました。県連役員の一人として広報委員長の職責を全うします。
なお、議事においては「24年度活動方針ならびに収支予算」が全会一致で承認されました。
右松たかひろ
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