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活動ブログ

2017年8月

終戦記念奉告祭

2017年08月15日

宮崎県護国神社にて「終戦記念奉告祭」が斎行され、例年同様に今年も参列しました。

写真は宮崎市遺族連合会の関谷会長で、戦争体験者が高齢化や少なくなることを懸念し、戦没者の子や孫を中心に青年部を設立し、私も監事を務めています。

その後「戦没者を追悼し平和を祈念する県民の集い」に出席し、東京・武道館の追悼式典と中継を結ぶ中、黙祷を捧げ、陛下の御言葉を拝聴しました。戦争を風化させることなく凄惨さを次代に伝えるとともに、英霊に心からの敬意と感謝を、これからもしっかりと持ち続けて参ります。

宮崎県議会議員 右松たかひろ

宮崎の祭り・行事・イベント, 活動報告

厚生常任委員会・29年度 県外調査

2017年08月04日

8月1日(火)から昨日の3日(木)まで2泊3日に亘り、私が委員長を務める厚生常任委員会で、県外調査を行いました。

まず、初日最初に訪問した明石市は、一昨年の人口29万3千人から、今や30万を超える都市で、4年連続の人口増でV字回復を遂げており、特に20代・30代が増加しています。担当職員からご説明いただきましたが、子育て支援の拡充が目に見えて人口増の大きな要因の一つになっています。平成22年の兵庫県のこども医療費助成制度開設に併せて、明石市では入院費無料を中学生まで拡大しております。現在は、それにとどまらず、外来・入院とも、中学3年生まで、所得に制限なく、保護者の一部負担はなく、完全に医療費の無料化を実現しています。懸念していたコンビニ受診も、夜間・休日ともにさほど増加はなく、適正医療を維持しているとのこと。また、医師の負担も、さほど増えていないとのことでありました。若者や家族の移住は税収増にもつながっており、今後も、医療費との、財政の収支バランスを図ってまいりたいとのことであります。兵庫県の取り組みは、本県も大いに参考になるものと認識しております。

明石市役所(子育て支援課)/写真左の方は明石市議会議長

明石市の広報誌の「子育てするなら明石」「今、明石が熱い!」

引き続き、淡路島の洲本市に移動し、全国唯一の絶食療法を提供する公的施設「健康道場」を伺いました。実は、先の6月県議会の一般質問でも取り上げられ、私たちも訪問を楽しみにしていました。生活習慣病予防や、ストレスの解決、体重のコントロール等を目的に、4日~20日間の入所者・体験者が絶えない人気の施設でもあります。医学的にファースティング(絶食療法)は確立されており、特に体験後のリバウンドを防ぐための生活習慣の改善や、自分の健康を保つ能力開発にも力を入れておられ、21世紀の健康医学として、これからも大いに注目をしていきたいと思います。

洲本市五色県民健康村健康道場(淡路島)

2日目は、まずは、兵庫県立尼崎総合医療センターを訪問しました。まさに、再整備を進める県立宮崎病院と同じ井型の最新医療施設として、現地調査は大いに参考になった次第であります。新施設に統合されて、研修医がなんと2.5倍の確保が進み、その内、7割もの修了生が専門医師として県内に残っているとのことであります。そしてそれらの医師の、へき地など県内派遣は、周産期や小児科医も順次進められています。さらに、民間病院との医療連携を極めて重視しており、院長や経営陣自らが一般病院に足を運び、連携を進めているとのことなど、本県も大いに参考にしていく必要があると感じました。チェックポイントの1つである建設コストは、2年前に完成し、契約は6年前で、730床の規模で、本体231億、医療設備の80億を含め、311億であります。今後、県立宮崎病院は、質を維持した上で、コスト削減がしっかりと求められます。

兵庫県立尼崎総合医療センター/屋上ヘリポート

兵庫県立尼崎総合医療センター/正門玄関

兵庫県立尼崎総合医療センター/井型構造施設を正面から

引き続き、大阪市に移動し、特定非営利活動法人 大阪府高齢者大学校を訪問しました。9年前の財政再建改革で、一度廃止になりましたが、同窓会組織が中心となって、NPO法人を新しく結成し事業を継続されております。多くの講座を開き、すでに2,725名の卒業生を輩出し、現在、200名のボランティアで大学校を支えています。学び・仲間づくり・健康づくり、そして、社会への参加活動(恩返し)を掲げ、元気なシニア世代がいかに社会で頑張ってもらえるか、使命感を持って取り組まれていると感じた次第です。

大阪府高齢者大学校

2日目最後は、同じ大阪市で、緩和ケア・ホスピスにおいて、全国でも極めて先進的に取り組んでおられる、淀川キリスト教病院を訪問しました。581床の急性期病院で、医師も207名(研修医含む)在籍し、救急救命はもちろんのこと、周産期から、今回の調査目的となる総合的がん診療(緩和ケア・ホスピス)など35科あり、かなり大きな医療施設です。こどもホスピスも見学させていただきましたが、難病が9割(内、脳性マヒは3割)で、ガンが1割とのことで、緩和ケアチームを組んで、極めて手厚く、高度な医療を施されている現場を見させていただきました。緩和ケア病棟には、余命予後2、3ヶ月以内の人が入院し、その方々に、身体症状と精神症状のそれぞれの担当専従医、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーと、チームで医療を行う文化の創造に力を入れられ、さらに患者家族への普及啓発にも取り組まれ、先進的な緩和ケア医療の取り組みとして、とても参考になりました。ちなみに、ご説明いただいた緩和医療内科の主任部長の池永先生は宮医科大(宮崎大学医学部の前身)の出身でした。

淀川キリスト教病院/真ん中で説明されているのが池永先生

淀川キリスト教病院/緩和ケア病棟内を見学

最終日の3日目になりました。滋賀県草津市にあります、びわこ医療福祉センターを訪問しました。この施設は、重度の知的障害と肢体不自由をあわせもった重症心身障がい児の療育をうけおわれている施設で、非常に長い歴史を有する先進施設になります。この子らに世の光を、ではなく「この子らを世の光に」という創設者の理念をしっかりと引き継がれ、入所や通所はもちろんのこと、在宅療育も含めて、重症心身障がい児を、県域内で、面となって、様々な関係機関でサポートする仕組みづくりは、大いに参考になった次第であります。

びわこ学園医療福祉センター草津

本当に充実した3日間となりました。医療・福祉の各分野における、先進的な取り組み事例や施設を調査出来ましたので、今後の本県の医療と福祉の発展に大いに活かしてまいりたいと決意しております。

宮崎県議会議員 右松たかひろ

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