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2012年02月01日
JAアズムにて、平成23年度宮崎県農林技術連絡協議会「中央・中央支部合同研修会」が開催され出席しました。講師に、東京大学大学院農学国際専攻教授の鈴木宣弘氏が招かれ、「TPPと日本の国益」と題して講演されました。時宜を得た講演会で、会場はいっぱいに埋めつくされました。
「民意を代表する政治家でなければいらない!」と冒頭から鈴木節が出て、聴衆を引き付けました。現場を無視した議論があまりにも多すぎるとして、TPPはFTAの一種ではあっても、従来のFTAとは全く違う厳しい協定であるとし、10年後にはすべての種目でゼロ関税になると訴えられました。政府が全国各地で行っている「開国フォーラム」についても、日本として具体的にどういう方向性で交渉をするつもりなのかはまったく示されなかった、として論外であるという考えを示されました。なお、一度TPPに参加すれば、国益にそぐわないからといって脱退することは不可能だ、と強調されました。
また、林業の例を出され、昭和30年ごろ木材がゼロ関税になって以来、外材に押されて木材自給率は95%から18%にまで低落し、日本の山村は二束三文になり、日本の領土が外国に売られていると、強い警報も鳴らされました。
なお、FTAごとの日本のGDP増加率の比較として、以下の数字を示されました。
TPP・・・・・・0.54% 日中FTA・・・・・・0.66% 日中韓FTA・・・・・・0.74% 日中韓+ASEAN・・・・・・1.04%
非常に有意義な講演会で、今日の話は今後の参考にしていきたいと思います。
右松たかひろ
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