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みぎまつコラム

宮崎県政

宮崎県 香港事務所が新設!【政策提言の実現】

2013年06月07日

本日、6月定例会が開会されました。補正総額は55億7,601万3千円で、この議案第1号一般会計補正予算案を含め13件の議案と報告事項1件が本議会に提案されました。なお、知事提案説明の概要は以下の通りです。

【県政報告】

1.置県130年記念式典について

これについては、このブログで6月1日に取り上げていますのでご覧ください。

2.口蹄疫埋却地の再生整備について

口蹄疫での埋却地の活用を図ることは大きな課題になっており、発生から3年が経過する今年度から再生整備を行うことが報告されました。土地所有者の意向を十分に踏まえながら、順次、埋却地の計画的かつ円滑な再生整備を進めていくことになります。

3・鳥インフルエンザに係る防疫体制について

先日、川南町内の養鶏場でH5型の抗原に反応する抗体が確認されたのは報道の通りです。現在、防疫指針に基づき、当該農場について監視プログラムによる検査等を実施しており、引き続き、県下全域での防疫体制に万全を講じていくとの報告あり。

4.「香港事務所」の設置について

今般、法人登記、現地スタッフの雇用など、必要な手続きが終了したことから、6月13日に「香港事務所」を開設し、活動を開始することが決定しました。

そして、8月に官民一体となった「香港応援団」を結成し、「オールみやざき」の体制により、観光・物産等のプロモーションを行うこととしています。

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なお、香港事務所の新設について、私が昨年(平成24年)9月14日の一般質問で、質疑ならびに提言をした内容は以下の通りです。(本会議会議録から)

◆(右松隆央議員) ・・・・また、もう1つの現地調査先である香港について目を向けていきたいと思います。本県の東アジアへの輸出状況でありますが、農産物では全体の数量で実に87%ものシェアを香港が占めております。他県、鹿児島県の牛肉輸出量のうち、これも70%が香港になっています。いかに香港が東アジア戦略において最重要の輸出先になっているか、これは本県のみならず、九州各県の輸出状況から見てもわかることであります。そこで、知事にお伺いしたいと思います。宮崎県の上海事務所の体制拡充、並びに先進他県のように香港に県事務所を設置する、新設する考えはないか、伺いたいと思います。

◎知事(河野俊嗣君) ・・・・香港につきましては、この経済交流戦略を推進する上で最も重要な市場の一つである、というふうに考えており、今後の効率的な事業展開、また県内企業の現地活動支援など、より一層集中的に進めていく必要があろうかと考えておりますし、現に事業に取り組んでおられる県内の企業の方からも強い要望もいただいておるところでございます。御提言のありました件につきましては、そのようなことを踏まえて、今後検討してまいりたいと考えております。

【詳細は、みぎまつコラム「平成24年9月14日県議会【一般質問】(第3回目)の会議録」のみやざき東アジア経済交流戦略に掲載しています。】

<平成26年8月19日に香港事務所を訪問してきました!>

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5.本県の道路整備について

都城志布志道路の唯一の未事業化区間となっていた「金御岳(かねみだけ)工区」の新規事業化が認められ、同時に、九州中央自動車道の「蘇陽~高千穂間」が、「計画段階評価を進めるための調査」の対象区間に選定されました。

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2013(平成25)年度, 県議会【提言の実現】

一般質問のご報告~25年2月定例会(4回目)

2013年03月06日

 4回目の登壇となる今回の一般質問でも、30名を超える方々に傍聴にお越しいただき、誠にありがとうございました。また、県議会のホームページから、「議会中継」でご覧になった方も多く、その後、激励やお褒めの言葉など、たくさんの反応をいただきました。重ねてお礼申し上げます。

 質問項目は、1.知事の政治姿勢について、2.本県の入札制度について、3.土地制度における行政精度の問題と対策について、4.重点推進事業の進捗について、5.本県の観光政策についての5項目で、知事および担当部長に答弁を求めました。質疑と答弁内容の詳細(議事録)については、後日、掲載いたします。

 ※なお、一般質問の録画中継は、宮崎県議会のホームページの「録画中継」 から閲覧出来るようになっています。【平成25年(2013年)3月4日月曜日の1番目に登壇しています】

宮崎県議会 右松たかひろ

2013(平成25)年度, 県議会【一般質問】

平成24年9月14日県議会【一般質問】(第3回目)の会議録

2012年11月29日

 3回目の本会議での登壇となった平成24年9月14日の9月定例県議会本会議において行った「一般質問(質疑および答弁内容)」の会議録が、宮崎県議会ホームページにおいて公開されましたので下記に掲載します。

 (※文字数が多いため、全文ではなく、省略部分もありますのでご了承ください。)

  

≪1.知事の政治姿勢について≫

◆(右松隆央議員) 〔登壇〕(拍手) おはようございます。自由民主党、右松隆央でございます。
 知事が就任をされて1年7カ月経過したわけであります。御自身としましても、一生懸命取り組んでおられるという意識で頑張っておられると思っております。しかし、今、宮崎が置かれている立場―一昨年の口蹄疫、そして鳥インフルエンザ、新燃岳と、大きなダメージを宮崎は受けております。そして、今の県民の生活状況を勘案しますと、トップリーダーが普通の取り組みでは到底、県の再生・再建ができないような状況である、そのように私は認識をいたしております。今、知事に問われておりますのは、腹をくくって、少々強引でも、宮崎の再生・再建につながること、そして宮崎のイメージアップにつながることを断行していけるかどうか、そこが問われているのだと思っております。本県にとって肝心なところ、それはやはり危機管理であろうかというふうに思っております。危機管理の分野は、トップリーダーの政治的な資質が顕著にあらわれるところであります。私は、この危機管理の分野において知事の顔が余り見えない、そのように言わざるを得ないと感じております。率直に申し上げて、肝心なところに知事の物足りなさを感じているわけであります。これから質疑をいたします地震・津波防災対策はもちろんでありますが、水資源保全対策、これも広義の危機管理であります。慎重過ぎたり、あるいは国の動向ばかり気になり、打つ手が遅くなれば、県民の生命・財産、そして県の資源を守る上において致命的な状況を生み出すことにもなってしまう、そのように考えております。
 歴代首相の指南役と言われる安岡正篤さんがよく語られた言葉に、知識、見識、そして胆識というものがあります。知識は、理解と記憶力で得られる表面的な情報であります。そして、知識がその人の人格や体験、あるいは直感力を通じて見識になるわけであります。そして、胆識とは、肝っ玉を伴った実践的判断力であり、困難な事態にぶつかったとき、あらゆる抵抗を排除して、断固として自分の所信を実践に移していく力、これが胆識だと言っておられます。もうおわかりだと思います。知事は知識と見識はしっかりと持っておられます。私は今、知事に必要なのは胆識、胆力だと感じております。宮崎のために腹をくくって、勇気を持って諸課題に当たり、再生・再建の礎を築いてもらいたい、そのように強く申し上げさせていただきたいと思っております。
 知事に伺いたいと思います。就任して1年7カ月が経過しましたが、本県の再生・再建は順調に進んでいる、そのように考えておられるか、スピード感はどうか、伺いたいと思います。そして、あわせて、みずから先頭に立ち、宮崎の再生・再建を断固やり抜くためには、政治家としてどのような資質が必要だと考えるか、伺いたいと思います。
 後は質問者席にて質問を行わせていただきます。ありがとうございました。(拍手)〔降壇〕

◎知事(河野俊嗣君) 〔登壇〕 お答えいたします。
 まず、本県の再生・再建についてであります。私は昨年1月に、口蹄疫からの再生・復興を4年間で取り組むべき県政の第一の課題に掲げて知事に就任したところであります。もちろん、これは畜産の再生のみならず、ダメージを受けた経済、商工業の再生も含めてということでございます。その後、御指摘がありましたような鳥インフルエンザや新燃岳の噴火、東日本大震災と災害が相次ぎ、厳しい県政運営を余儀なくされたところであります。特に東日本大震災は、我が国におけるターニングポイントとも言うべき大変な大災害でありました。さまざまな影響が及んでおります。このような状況の中、県政運営の枠組みとなる総合計画を初めとする各種計画や経済活性化対策「みやざき元気プロジェクト」を取りまとめ、これらの推進に当たりましては、緊急的な対応とともに、中長期的な課題にも対応するため、アクションプランや工程表を策定し、スピード感を持って取り組みを進めてきたところであります。
 先日、アクションプランにつきまして、外部評価委員から、おおむね順調との報告をいただいたところでございますが、県民にとっては県内経済の回復を実感できないのではないか、さらには災害に強い県土づくりの前倒しが必要ではないか、そのような御意見、御提言もいただいたところでござまして、解決すべき課題や検討すべき事項は、多岐にわたるものと考えております。就任して2年目となる本年は、本県の確かな未来を築いていくための再生・再建の新しいステージとなる重要な年であります。岩戸開きの年としたい、そのように考えておりますので、引き続き、力強く前進してまいりたいと考えております。
 次に、再生・再建をやり抜くための政治家としての資質についてであります。世界的な不況、また、たび重なる災害などもありまして、本県の経済や県民生活が大変厳しい状況にある中、先行きが不透明な状況にあるときだからこそ、政治家は将来を見据え、明確なビジョンと戦略を示すこと、そしてそれを県民にしっかりと伝え、その目標を共有しながら前進していくこと、そして緊急時の危機管理も十分に念頭に置きつつ、みずから先頭に立って断固実行していくための強い意志と能力が求められると考えております。私としましては、今後とも研さんを重ね、議員から御指摘もありました胆識というものもしっかりと磨きながら、宮崎を愛する政治家の一人として、何よりも知事として、山積する行政課題に的確に対応し、県政の目標に掲げる新しい「ゆたかさ」の創造に挑戦し続けてまいりたいと考えております。以上であります。〔降壇〕

 

≪2.みやざき東アジア経済交流戦略について≫

◆(右松隆央議員) アクションプランの評価については、私は、これはしっかり精査しなければいけないというふうに思っております。実体がしっかりとある中身で精査されているのか、これから残り3年ありますが、しっかりと進捗を進めてもらいたい、そのように考えております。それから、やはり胆識を持ってしっかりと、今、大きなかじ取りが必要なときでありますので、全力を尽くして頑張ってもらいたい、そのように考えております。
 それでは、まずは、「みやざき東アジア経済交流戦略」について伺ってまいりたいと思います。
 先月の8月16日から3泊4日の大変強行スケジュールでありましたが、商工建設常任委員会の山下委員長を初め、中野一則議員、押川議員、そして新みやざきの田口議員とともに、香港と上海に現地調査に行ってまいりました。そこでは、現地でしか得られないような貴重な情報や見聞を得ることができたと考えております。そこで、幾つか伺っていきたいというふうに思っております。
 まずは、ことしの3月に、以前の「みやざき県産品東アジア販路拡大戦略」を見直しまして、新たに「みやざき東アジア経済交流戦略」を策定したわけであります。この中で、輸出体制の強化について、構築について考えてまいりたいというふうに思っております。直近ですが、平成23年度の農畜産物の輸出量は218トン、そして額にして2億9,900万円になっています。この数字は、お隣の鹿児島県と比較をすると約5分の1程度であります。東アジアの経済成長に魅力を感じ、そして九州各県が販路の拡大にしのぎを削る中、本県もますます東アジアのマーケット開拓、開発に力を入れていかなければならない、そのように考えております。そこで、商工観光労働部長にお伺いしたいと思います。対中国及び主要輸出先である香港への輸出拡大に向け、今後どのように取り組んでいかれるか、戦略展開の具体策をお伺いしたいと思います。

◎商工観光労働部長(米原隆夫君) 中国と香港に分けてお答えさせていただきたいと思います。
 まず、中国についてであります。中国は、富裕層、中間層が増加し、世界の消費市場として今後も有望な市場である一方、福島原発事故の影響もあり、現在のところ、農産物や加工食品の輸出には厳しい制限があるなどの課題も見られるところであります。したがいまして、今後の取り組みとしましては、上海市及びその周辺を中心として、現在輸出可能な焼酎や菓子などの品目に絞り、現地小売店等におけるテスト販売や商談会の実施などにより、販路拡大に努めてまいりたいと考えております。
 次に、香港についてであります。香港は、自由貿易で輸出に取り組みやすく、県産品の定番化の実績も上がっているところであり、またJA宮崎経済連において現地事務所が開設されるなど、一層の輸出拡大が期待される重要な市場であると考えております。今後の取り組みとしましては、宮崎牛、カンショなどの高品質な農畜産品や、漬物、調味料、焼酎といった加工食品全般を対象といたしまして、物産フェアの開催や海外見本市への参加による取引機会の拡大、バイヤーや輸出仲介業者の新規開拓に取り組むなど、本県産品の認知度やブランド価値を高めながら、販路拡大に取り組んでまいりたいと考えております。

◆(右松隆央議員) 今、部長が詳しく御答弁されましたが、部長が言われたことをやはりしっかりと取り組んでいく、そのためには現地の県事務所の体制が大変大事だというふうに私は思っております。そこで、幾つか提案をさせていただきたいというふうに思っております。
 まず1つ目に、上海事務所の体制についてであります。上海県人会の方々といろいろと意見交換をさせていただきました。その中で、大変耳が痛い御意見もございました。それを率直に申し上げますと、宮崎事務所が弱いから明確なアプローチや人脈拡充になかなかつながっていかない、そして県からの派遣職員をあと1人でもふやしてほしい―今度の責任者は20代ということです。大変すばらしい青年だと私は思っております。ただ、その人が言うには、年齢が若過ぎると企業人から見れば相手にされないケースもある、上海とはそういうところだということを―これは上海で初めて海外から名誉市民をいただいた方の重い言葉であります。他県の取り組みと比較をさせていただきました。鹿児島県が配置をしている上海マーケット開発プロデューサーというものがございます。これに匹敵するような経験豊富な人材が現状では配置をされていない、そのように考えております。新しい人が初めて赴任して、引き継ぎ、開拓をやられているわけであります。これではやはり大きな成果を得るというのは大変なことだというふうに思っている次第であります。派遣についての具体的な話をいただいたんですが、やはり県から派遣した職員がしっかり事務所を、体制を引っ張っていくという、それが大事だということを強く言われていた次第であります。
 また、もう1つの現地調査先である香港について目を向けていきたいと思います。本県の東アジアへの輸出状況でありますが、農産物では全体の数量で実に87%ものシェアを香港が占めております。他県、鹿児島県の牛肉輸出量のうち、これも70%が香港になっています。いかに香港が東アジア戦略において最重要の輸出先になっているか、これは本県のみならず、九州各県の輸出状況から見てもわかることであります。海外事務所の設置状況を見てみますと、鹿児島県は上海と香港に、おのおのジェトロの中に事務所を設置しております。それから、福岡県も同じように上海と香港に設置をいたしております。そこで、知事にお伺いしたいと思います。宮崎県の上海事務所の体制拡充、並びに先進他県のように香港に県事務所を設置する、新設する考えはないか、伺いたいと思います。

◎知事(河野俊嗣君) 私も上海に参りましたときに県人会の皆様から、今、議員が御指摘のような要望なり御意見をいただいたところでございますし、昨年香港に参りましたときも、市場の魅力について実感をし、さらに力を入れていかなくてはならない、そう痛感したところでございます。伸びゆくアジアの活力を取り込むために「みやざき東アジア経済交流戦略」を定めたところでございますが、上海事務所は、平成14年3月に現地職員1名の体制でスタートしたわけでございますけれども、昨年度から宮崎銀行からの派遣を受けるなど、現在では現地職員を合わせて総員4名体制に拡充を図っておるところでございます。ますます重みの増す上海事務所─一層の施策展開を図ろうとする中で、今後のあり方をしっかり考えていく必要があろうかと考えております。
 また、香港につきましては、この経済交流戦略を推進する上で最も重要な市場の一つであるというふうに考えており、今後の効率的な事業展開、また県内企業の現地活動支援など、より一層集中的に進めていく必要があろうかと考えておりますし、現に事業に取り組んでおられる県内の企業の方からも強い要望もいただいておるところでございます。御提言のありました件につきましては、そのようなことを踏まえて、今後検討してまいりたいと考えております。

~ 中 略 ~

 

≪3.記紀編さん1300年記念事業について≫

◆(右松隆央議員)  それでは、続きまして、3つ目の項目に移りたいと思います。取り組みによっては、宮崎が浮上する再生・再建の最大のチャンスになり得ると思っています、記紀編さん1300年記念事業について伺っていきたいと思っています。
 古事記の舞台の7割が本県であります。したがって、神話の、そして古事記の本家本元は宮崎県であるという強烈な自負を、県民の一人として抱いている次第であります。同じ古事記の舞台となっている島根県では、来年は出雲大社の60年ぶりの大遷宮ということであります。これに組み合わせて、「神話博しまね」を強力に推し進めているわけであります。本県は、ことしに入って記紀編さん事業の取り組みを始めたこともありますので、古事記編さん1300年に当たることしは、出おくれもいたし方ないというふうに思っております。しかし、8年後の日本書紀編さん1300年に照準をしっかり合わせて、それまでの9年間の取り組みをしっかり進め、日本のふるさと、神話の地、宮崎を大いに全国にPRし、観光誘客や経済効果を現実的に図っていかなければならないと考えています。そこで、総合政策部長にお伺いしたいと思っております。9年間にわたる記紀編さん1300年記念事業の目標をどこに置いて、特に観光誘客や経済効果、県民への意識定着などに関して具体的にどのような成果を出そうとしているのか、お伺いしたいと思います。

◎総合政策部長(稲用博美君) 記紀編さん1300年記念事業のねらい、これは3点ございます。1点目は、神話・伝説や史跡を初めとする宮崎の宝を再認識しまして、郷土に対する愛着や誇りを深めるということ。2点目は、県民の知恵と力を結集して、新たな県づくりに向けた意識の高揚を図るということ。そして3点目は、本県の宝を県内外に情報発信して、観光交流の活発化、ひいては県内経済の活性化につなげていくということであります。このようなねらいを実現するために、さまざまな施策が相まって事業効果を高めていく必要があるというふうに考えております。関連施策や事業を記紀編さん1300年記念事業として総合的、一体的に推進することによりまして、広く県民意識の高揚を図りつつ、県内外からの観光誘客に弾みをつけるなどして、本県経済の浮揚が図られるように、全庁的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。

◆(右松隆央議員) ぜひ、確固たる成果を出していただきたいと強く願っております。島根県は、2年前の取り組みから来年の出雲大社大遷宮までの4年間で、観光入り込み客、延べ累計で500万人の増、そして観光消費額が200億円という数値目標を打ち出しております。やはり本県も、9年間における具体的な数値目標を設定して推進力を高めてもらいたい、そのように強く求めるものであります。
 あわせて予算規模についてであります。島根県は、ことし24年度当初予算─本県より少し少ないですが─5,277億円のうち、地域の魅力づくりとにぎわい創出に30億円を組んでいます。その中で、「神話博しまね」プロジェクトに12億79万円の予算措置をされております。まさに選択と集中で、この機会を逃すまいと、徹底して力を入れているわけであります。これだけの選択と集中は、トップである知事にしかできないことであります。本県では、「神話のふるさと みやざき温故知新ものがたり」スタートアップ事業として、推進協議会の設置及び運営に200万円、核イベントの実施と情報発信に4,800万円、合計で事業費が5,000万円であります。これでは初年度としては太刀打ちできないということになるわけであります。このことを踏まえて、知事にお伺いしたいと思います。島根県との取り組みの違いは、規模、予算とも申し上げたとおりであります。神話の本家本元である本県でも、この9年間を宮崎浮上の最大のチャンス、そして文字どおり、選択と集中によって予算を拡充してこの事業に取り組むべきと考えますが、知事のお考えをお伺いしたいと思います。

◎知事(河野俊嗣君) 今、御指摘のありました「神話博しまね」については、私も先日、現地を視察する機会を得たわけでありますが、やはり出雲大社という圧倒的な存在感、そして人を集める力のある資源というものを核としまして、大きな集客効果を期待した観光イベントとして、非常に力を入れておられるなということを感じたところでございます。
 一方で、出雲大社並びにヤマタノオロチというものが前面に出ているというような状況でございますが、本県の場合はこれとはまた一味違いまして、記紀ゆかりの神話や伝説、史跡などが県内各地に存在する、島根とはまた違った魅力や強みがあるのではないか、これをうまく活用して、宮崎ならではの創意工夫を凝らしながら事業を展開していく必要があるのではないかというふうに考えております。ただ、余りにもあまねく身近なものとしてあるものですから、改めて県民としてそれを認識し、十分説明ができるのだろうかというところがあるわけであります。先ほど部長の答弁がありましたように、まずは県民としてそれをしっかりと理解する、そして、それに親しむ、楽しむ、そうすることによって外に対する発信力を増す、そのような取り組みが大事ではないかというふうに考えております。御指摘がありましたような日本書紀編さん1300年の8年後も見据えながら、中長期的な視点で、記紀編さん1300年の取り組みを宮崎の未来を切り開く一つの大きなきっかけにしてまいりたい、そのような形で積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

~ 中 略 ~

 

≪4.防災都市づくりについて≫

◆(右松隆央議員)  続きまして、4つ目の項目に入りたいと思います。防災都市づくりについてであります。
 まず、都市防災総合推進事業について伺ってまいりたいと思います。この事業は国交省都市・地域整備局の所管になっております。東南海・南海地震における防災対策推進地域に指定をされた地域、これは東南海・南海地震により著しい被害が生じるおそれがある、防災対策を推進する必要があるという地域でありまして、本県では、宮崎市、延岡市、日南市、日向市、児湯郡新富町、東臼杵郡門川町の4市2町が指定をされております。この指定をされた地域は都市防災総合推進事業の対象となり、具体的なメニューとして、災害危険度判定調査、地区公共施設等整備、都市防災不燃化促進などがございます。交付率は2分の1から3分の1になっております。ちなみに、この事業は全国でさまざまに活用されております。例えばハード対策でいえば、高知県四万十市では津波避難タワーの設置で活用されております。平成21年度の予算執行状況は、全国で123件、24億5,500万円になっています。そこで、県土整備部長にお伺いしたいと思います。この都市防災総合推進事業を過去5年間で実施した市町村と、その事業内容を伺いたいと思います。また、今年度以降実施を予定している市町村があればお伺いします。あわせて、県として今後、この事業をどのように活用していくのかお伺いしたいと思います。

◎県土整備部長(濱田良和君) 都市防災総合推進事業は、ただいま議員御指摘のとおり、地震や津波等による災害に対し、ソフト対策からハード対策まで多種多様なメニューにより防災対策を実施できる事業でございます。市町村での過去5年間の実績としましては、宮崎市におきまして、平成18年度から20年度にかけ、大規模地震の発生を想定した災害危険度判定調査や、地域住民が防災に関する認識を深めるためのイベント等を行っております。また、今年度以降につきましては、同じく宮崎市が津波ハザードマップの作成に取り組むと聞いております。県といたしましては、対象の市や町に対し、この事業のさらなる周知に努めますとともに、事業の活用を促していきたいと考えております。また、県が実施できる事業もございますので、津波浸水想定を踏まえた上で、対象の市や町と連携を図りながら、防災対策への活用について研究してまいりたいと考えております。

◆(右松隆央議員) この事業は、やはり眼目はハード対策だというふうに考えています。避難タワーの話はしました。それ以外でも、避難停留所や高台に避難するための避難階段の整備にもこれが使われております。本県の防災対策、特にハード整備は、先進他県と比べて極めておくれていると言わざるを得ないわけであります。これは、さきの2月議会で、私への答弁で知事が率直に認めて答えられているところであります。ぜひ、活用できるものはしっかり活用していただいて、早急に地震対策を講じてもらいたいと、今定例会でも改めて強く要望する次第であります。いろいろ順序はあろうかと思いますが、既に取り組んでいるところがありますから、しっかりとそのあたりのことは頭に入れて、対策を講じてもらいたいというふうに思っています。
 それから次に、土地の利用規制・誘導並びに集団移転についてであります。この問題も、南北に400キロに及ぶ本県の地震・津波対策として、将来的にはいずれ真剣に考えるときがやってくる問題だと認識しております。特に、目の前に太平洋が広がる沿岸部の住宅密集地や、標高が低く近くに逃げ場がない、高台がないなど、そういった地域は生命にかかわる問題として、今まさに東日本大震災を教訓にし、そして南海トラフ巨大地震の被害想定が発表されたことを受けまして、行政がどこまでかかわっていくかを考えていかなければならない時期に来ているのだというふうに思っております。そこで、お伺いしたいと思います。津波による危険が著しいと考えられる区域に、法律では認められております災害危険区域の指定を考えている沿岸市町があるかどうか、また同区域にあわせて、昨年12月27日に施行された津波防災地域づくり法に基づき、県がこれから指定をされます津波災害警戒区域並びに特別警戒区域に対して、将来的に土地利用の規制・誘導、あるいは集団移転を考えている沿岸市町があるかどうか、県土整備部長にお伺いしたいと思います。

◎県土整備部長(濱田良和君) 建築基準法に基づく、津波による災害危険区域の指定につきましては、沿岸の5市5町に確認しましたところ、現時点で指定を検討しているところはございませんでした。また、津波災害警戒区域及び特別警戒区域に対する土地利用の規制・誘導や集団移転につきましては、今後、県による津波浸水想定等の内容を踏まえ、検討されていくと聞いております。

~ 中 略 ~

 

≪5.水資源保全対策について≫

~ 中 略 ~

◆(右松隆央議員) 県外者が購入をするということは、不在村森林所有者ということになります。私は、この不在村森林所有者に占める県外在住者の割合のデータも整理する必要があるというふうに思っております。林業関係者以外の県外の、例えば投資家などが購入をすれば、これはやはり外国資本に渡ることも含め、さまざまなリスクがより大きくなるというふうに考えております。今後、県外者が購入するケースが増加するというふうに想定されます。今のところは、この数字で全体の3.1%、5年間ですから、さほど多くはないんですが、今後の、将来も含めて対策の必要性を強く感じる次第であります。
 そこで、どういう対策が必要なのか、一つの提案をさせていただきたいというふうに思っております。先進県、具体的には福井県で条例とともに導入の検討が進められている、森林売買監視システムの構築であります。森林売買監視システムとは、民有林のうち、地価高騰抑止以外で水源エリアを守るために特に適正な土地利用の確保を図る必要のある区域を、関係市町村の意見を踏まえて監視区域として設定して、地下水の取水規制を検討したり、資産保有の中身をチェックしたり、あるいは土地売買の資料提出を所有者に求めたりすることのできるシステムのことであります。そこで、環境森林部長にお伺いしたいと思います。宮崎の山林と水源を将来にわたって守るために、本県においても、この山林売買監視システムの構築について検討してみてはどうかと思いますが、お考えをお聞きしたいというふうに思います。

◎環境森林部長(堀野誠君) 御質問にありましたように、外国資本による森林の売買については、県内では確認されておりませんけれども、国の調査によると、北海道等で売買事例が確認されているところであります。今後、県内でこのような事例の発生も考えられますため、現在、国に対して、その監視や情報の共有化の強化を要望しているところであります。御質問にありました山林売買監視システムのうち、地価高騰抑止以外での監視区域の設定につきましては、水源地を保全するため監視区域を設定するものであり、また資産保有の中身のチェックにつきましては、森林の保有目的を確認できる手法ではないかと感じたところであります。今後、関係部局と連携を図りながら、研究してまいりたいと考えております。

◆(右松隆央議員) 最後に、知事にお伺いしたいというふうに思います。今までの質問、答弁を受けて、山林売買監視システムの構築、さらには土地取引の事前届け出─これはもう例がありますが─の条例制定も視野に入れた、知事の御認識あるいは御見解をお伺いしたいというふうに思います。

◎知事(河野俊嗣君) まずは、本県の森林が県土の76%を占めているということで、国土の保全や水源の涵養、地球温暖化の防止というものもあります。安らぎの提供というのもありますし、ユネスコエコパークに登録をされた綾のような照葉樹林など貴重なものもありますし、多面的な価値、多面的な機能を有しておる、県民のかけがえのない財産であろうというふうに考えております。これをしっかり守っていくために、適切な整備保全は大変重要な課題だというふうに考えております。今いろいろ御指摘がございました他県の取り組み―売買監視システムの状況、条例の制定など、取り組みがなされているようでありますし、国において議員立法で検討されております水循環基本法案、その動きなどもよくよく研究をしながら、我が県として何ができるのか、何をなすべきなのかというものをしっかり考えて対応してまいりたいと考えております。

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2012(平成24)年度, 県議会【一般質問】

一般質問のご報告~24年9月定例会(3回目)

2012年09月14日

 本日、3回目の登壇となる一般質問を終えました。今回も、30名を超える方々に、傍聴に来ていただき、大変ありがたく存じます。

 「一回一回の一般質問に、力の出し惜しみをせずに、すべての力を出し切る。」 これが、私のモットーです。そして、そのことが、自らのレベルアップに通じ、県民の皆さまへの還元(宮崎の再生再建・生活の向上)につながるものと確信しています。

 次回は、2月定例会(3月上旬)を予定しています。その時も、持てる力をすべて出し切りたいと思いますので、多くの県民の方々に傍聴にお越しいただければ大変うれしく思います。

 ※なお、一般質問の録画中継は、宮崎県議会のホームページの「録画中継」 から閲覧出来るようになっています(平成24年(2012年)9月14日金曜日の2番目に登壇しています)

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2012(平成24)年度, 県議会【一般質問】

商工建設常任委員会「香港・上海調査」のご報告

2012年08月18日

商工建設常任委員会「香港・上海調査」~【3日目】 

 3日目もハードスケジュールになりました。起床は早朝の4時で、5時にはホテルを出発。マイクロバスで香港国際空港へ移動し、出国手続きののち、中国東方航空機にて上海へ飛び立ちました。上海に到着し、入国手続きし終えたのは、午前10時半ごろ。それから上海市内に移動すること約1時間。昼食をとり、早速、宮崎県上海事務所に伺いました。

 下は上海事務所が入っているビルの前での集合写真で、左下は事務所から眺める上海市内です。

      

 さすが宮崎事務所だけあって、県産材をふんだんに使った内装になっています(右上の写真)。決して広くはありませんが、事務所として快適な空間になっていました。時間も押していましたので、スケジュールをこなすためにゆっくりする暇もなく、上海市内での調査活動に入ります。

 向かったのが、全国商工会連合会ショップです。

     

 お店の入口が、夏の風物詩や浴衣を着た女性店員によるお出迎えで、一目で日本のショップとわかるような工夫がされています(写真左上)。商品については、日本全国各地から東京までの輸送コストは自己負担ですが、あとはコストゼロでショップに陳列が可能なシステムになっています。賃料は月120万円で高く感じましたが、立地条件がいいため、十分にやっていけるとのことでした。

 下の写真は、上海市内の市場の模様です。野菜から肉・魚、珍味まで所狭しと並べられていました。

     

 さて、本日のスケジュールの最後は、「上海県人会」の皆様との意見交換会です。3時間にも及び、自己紹介から歓談、そして重要な現地情報など、上海の地でしか得られない生の情報などを受け取ることが出来ました。このことは、今後の県政の東アジア戦略において十分に生かしていく必要があると強く感じた次第です。

 今回の調査活動は、大変実りある3日間でありました。明日は朝7時半にはホテルを出発し、福岡空港経由で、夕方、宮崎空港に到着の予定です。明日の4日目は帰路で移動のみですので、以上で、今回の【商工建設常任委員会・香港上海調査の報告】とさせていただきます。

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商工建設常任委員会「香港・上海調査」~【2日目】

 昨夜は就寝が深夜2時過ぎになりましたが、7時前には起床です。そして、上海事務所の佐佐木さん(所長)と高(副所長)と合流し、2日目の行程が始まりました。

 下は、商業施設調査の一つ「SOGO」の食料品売り場に陳列されてあった宮崎産品になります。左上から、甘藷~こぶし大が2つ入って31.6香港ドル、せんぎり大根、デーリィ南酪の牛乳~200mlが10.50香港ドル・1リットルが24.90香港ドル、たまご善太郎が6個入りで20.90香港ドルでした。

       

    

 SOGOはどちらかと言えば富裕層を意識した店舗戦略もあり、本県の価格設定よりも若干高めになっていることが分かります。

 なお、SOGO内に、北海道は特設のブースを民間で構えており、品揃いが豊富に陳列されてありました(下がその写真)。今回の行程を通してですが、北海道のブースはここだけでなく、行った先々で見ました。「やはりさすが北海道だな」と・・・この域まで宮崎が到達するには相当な努力を要すると再認識した次第です。

     

 下は、SOGOを出たところの香港の街並み

 お昼は「雅 Miyabi」という本県の宮崎牛指定店で食しました。(ちなみに、昼食は政務調査費は対象外です。) 料理長とお話ししましたが、トレーサビリティをしっかりさせ、宮崎牛の価値も高めていると感じた次第です。下は、個体情報詳細表示です。西都市の牧場で肥育されており、肥料名も流通経路・移動内容も明記されています。もちろん、本場宮崎牛ですので、味も太鼓判です!

 午後から、商業施設の2カ所目「ジャスココーンヒル」を視察しました。ここでも北海道、そして沖縄がアンテナショップを構えていました(下の写真左が北海道、右が沖縄)。

     

 見せ方も、画像などを駆使して、購買意欲を高めるような工夫をしています。(下の写真)

 

 そして、いよいよ「香港フードエキスポ2012」(Food Expo 美食博覧)に入りました。まずは、宮崎県のブースを視察です。

          

        

 ちょうどこの日、JA宮崎経済連の羽田正治会長も県産品のPRで来ており、会場内で講演をされました。

     

 香港貿易発展局主催の「香港フードエキスポ」は、約55の国と地域から、12,800人を超えるトレードバイヤー、そして38万人以上の一般来場者が訪れるアジア最大級の食品展示会です。そして今年2012年は、初のパートナー国として日本が選出され、全国各地の物産が展示されました。

 フードエキスポ会場内を一巡しましたが、いかにバイヤーとの商談に結び付けていくか、各県が様々な工夫をしながらPRしており、各県の特徴や見せ方の相違点も興味深く観察させていただきました。また、夜の懇親会では、出展者や関係者の方々と多くの意見交換ができ、大変有意義な時間となりました。

 明日は、早朝4時起きで5時にホテルを出発し、上海を訪問します。

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商工建設常任委員会「香港・上海調査」~【1日目】

今日から3泊4日の日程で、商工建設常任委員会の委員5名(県議~山下博三、中野一則、押川修一郎、右松たかひろ/以上4名が県議会自民党、田口雄二/新みやざき)、県議会自民党の事務局長ならびに県職員の商工観光労働部次長、商業支援課課長と主査の合計9名の訪問団を構成して、香港・上海へ視察調査に出発しました。

 宮崎空港に10時30分に集合し、福岡空港へ。福岡空港で国際線ターミナルへ移動し、出国手続き後、14時の便で、中国東方航空機にて香港に向かいました。16時前には香港に到着しましたが、それからが大変でした。いつまでたっても搭乗案内の兆しがなく、アナウンスもなく1時間半ぐらい待たされ、ついにはロビーで機内食が配られ、機材の関係で出発までもうしばらく時間がかかるとの張り紙が出されます。(下の写真)

     

 ようやく定刻を2時間ぐらい過ぎたのち、航空機に案内され乗りましたが、そこからまた1時間ぐらい機内で待機です。香港を出発したのは21時半ごろ。本来なら、もう上海のホテルに到着している時間です。結局、上海に到着したのは、深夜0時近く。

 空港で出迎えしてくれたガイドのカルメンの案内で、ホテルに到着したのは、深夜0時半ぐらいでした。

 中国国内での飛行機の遅れは、3日目の香港から上海へ戻る時も同様でしたが、今日のこともあり、「もうしょうがないこと」と慣れた感もありました。飛行機が大幅に遅れることの少ない日本のありがたさを初日から感じた次第です。

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商工建設常任委員会「香港・上海調査」~【目的と概要】

 明日8月16日(木)から19日(日)までの3泊4日の行程で、香港および上海に視察調査を行う目的と概要は以下のとおりです。

【※調査目的には、私個人の考え方や内容も掲載しています。】

(1)目的

■8月16日から18日にかけて年1回香港で開催される「香港フードエキスポ2012」に、宮崎の物産を広くPRすることでアジア地域への市場拡大等を図ろうとする宮崎県の出展業者の出展状況の調査および出展業者との意見交換による情報収集によって、宮崎県の東アジア戦略を実地で検証すること。

■香港や上海に展開している日本の商業施設ならびに陳列する物産・商品の視察調査を行い、方向性や戦略などを分析する。

■経済交流および観光等の促進を目的として設置されている宮崎県上海事務所から活動状況などを聴収し現状分析を行う。

■上海で「宮崎県人会」として在留宮崎県人として活躍されている方々と意見交換を行い、今後の県政発展ならびに東アジア戦略の拡充につなげていく。

(2)調査概要

①8月17日(木)香港での調査

 ・「フードエキスポ2012」宮崎からの出展状況調査

 ・同出展業者との意見交換

 ・商業施設等視察~SOGO、ジャスココーンヒル(北海道・沖縄アンテナショップ)、アピタ、スーパー等

②8月18日(金)上海での調査

 ・宮崎県上海事務所の概要説明および意見交換

 ・上海宮崎県人会と方々と意見交換

 ・商業施設等視察~全国商工連合会ショップ、シティースーパー、ヤオハン、久光等。

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2012(平成24)年度, 県議会 【 海外調査】

平成24年3月5日県議会【一般質問】(第2回目)の会議録

2012年07月17日

 2回目の本会議での登壇となった平成24年3月5日の2月定例県議会本会議において行った「一般質問(質疑および答弁内容)」の会議録が、宮崎県議会ホームページにおいて公開されましたので下記に掲載します。

 (※文字数が多いため、全文ではなく、省略部分もありますのでご了承ください。)
  

≪1.知事の政治姿勢について≫

◆(右松隆央議員) 〔登壇〕(拍手) 自由民主党、右松隆央でございます。きょうも多くの方々に傍聴に来ていただきまして、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
 今の時代、そしてこれからの時代にどのような政治家が求められるのか。私の考える今の時代に求められる政治家像でありますが、その大きなヒントが、中国の古い書物に「呻吟語」というものがございまして、この「呻吟語」の中に書かれてあると考えております。
 「呻吟語」には、政治家の人物評として第1級から第5級まで書かれてあります。第3級から申し上げますと、第3級の政治家とは、「事なかれ主義で時勢の成り行きに従うまま、従来の因習に任せるまま、特に利を興すことも害を除くこともない。まさに平々凡々の人」と書いてあります。そして、1つ上の第2級の政治家は、「仕事もスピーディーで意見も堂々と主張する。家のように国を愛し、病のように時局を憂える。しかし、抜き身の刃物のようなところがあって、得失が相半ばする人物」と書かれてあります。そして、最上位の第1級の政治家とは、「人物が大きく、深い信念を持ち、時勢を先の先まで見通して危機管理ができる。そして、私たち人間は、日光や空気や水がなければもちろん生きていくことはできないわけであります。しかし、私たちは、この日光や空気や水は当たり前のようにある存在として、その恩恵に平素気づくことも考えることもないわけであります。それと同じように、人々に知らず知らずのうちにはかり知れない幸福を与えてきながらも、一向にそれらしいそぶりを見せない」。これが第1級の政治家だと書いてあります。まさに、徳のある政治家像だと思っております。私は、そのような政治家を目指してまいりたいと強く思うものであります。
 さて、今の宮崎の現状でありますが、大変厳しいものがある、このことはさきの9月の定例会でも申し上げたとおりであります。しかし、私は同時に、この宮崎にはすばらしいポテンシャルがある、そのように確信をいたしております。その一つの大きなものが、私たちが誇る神話にまつわる史跡や文化であります。「日本のふるさと」と言われ、全国を見渡しても宮崎にしかない希代の地域資源を突破口に、宮崎の再生・再建に何としてでもつなげていかなければならないと、私は強く確信いたしているわけであります。そのためには、まず、私たちの宮崎の足元の宝を、そのすばらしさを知らなければならないわけであります。原点を知るということがいかに大事か、これは私たち人間も、そして地域も宮崎県も、そして我が国もそうであります。
 私が出生をしたのは西都市であります。小学生からは宮崎市内で育ったのでありますが、この生まれたところはどういったところなのか、一時期、今から10数年前でありますけれども、一生懸命調べた時期がございました。みずからの原点、出発点を知るということは大変大事なことだというふうに思っております。そしてそれは、先ほど申しましたように、宮崎県にとっても、国にとってもそうだというふうに考えております。そういった中において、「日本のふるさと」、そのように言われる宮崎の真の価値というものを心の底から感じていくものだと私は思っております。知事に伺いたいと思います。私たちの宮崎の宝、希代の地域資源を突破口に、県民の皆様に活力と誇り、そして夢を与えることのできる事業とは何なのか。そして、インパクトのある強いメッセージとは何なのか、伺いたいと思います。あわせて、知事の目指す、理想とする政治家像についてもお伺いしたいと思います。
 後は質問者席にて質問を行わせていただきます。ありがとうございます。(拍手)〔降壇〕

◆上記、冒頭演説の模様を、動画(YouTube)から掲載します。

 

◎知事(河野俊嗣君) 〔登壇〕 お答えいたします。
 まず、地域資源の活用によるメッセージということでございます。私は、豊かな自然環境、神話や伝説に始まります悠久の歴史や文化、そして、そのもとではぐくまれた人情味豊かな県民性やさまざまな産業や産物、さらには数々の災害を乗り越えて、より強くなった県民の皆様のきずな、これが本県が誇る宝であるというふうに考えております。大変厳しい時代にありまして、右肩上がりの成長が期待できない中、本県の新生、さらには浮揚、そして確かな未来を築いていくためには、県民の皆さんが一体となってこの宮崎の宝というものを再認識し、そして最大限に生かし、新しい価値を創造していくことが必要であると考えておるところでございます。ことしは、古事記編さん1300年に当たり、8年後の日本書紀編さん1300年を見据えた記紀編さん1300年記念事業も、そのような考え方のもとに本県の宝というものを再認識し、それを磨き、より強く発信していく、地域づくりに生かしていく、そのような取り組みを進めてまいりたいというふうに考えておりますし、広い意味での地産地消の運動も展開してまいりたいと考えております。これも、宮崎の宝というものをみんなで知り、それを活用し、より広めていこうという取り組みでございます。このような発想のもとに本県の宝を磨いていく、発信していく、そのような取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 次に、政治家像についてであります。政治家は常に国民とともにあらねばならないというふうに考えておるところでございます。常に国民に、また住民に寄り添い、住民の目線に立った政治を行う必要があるものというふうに考えておりまして、私の政治姿勢として掲げております「対話と協働」も、そのような意味において、県民の皆様との対話を重視していきたい、そのような考えでおります。また、リーダーとしましては、いかなる厳しい状況下にありましても、やはり夢や未来を語ることが大事であろうというふうに思っております。そこへ住民を導いていくために明確なビジョンと戦略を示し、断固実行していくこと、そしてその結果に対してしっかりと責任を持つこと、さらに大事なことは、決断すべきときには逡巡することなく決断すること、そして未来に向けた種をまいていくこと、必ずしも自分が刈り取ることができなくても、未来の宮崎のための種まきをしっかりとしていくこと、それが大変重要であるというふうに考えております。なかなか人目を引く派手な立ち回りはできないかもしれませんが、宮崎の未来のため、確かな未来を築くために、その礎というものを着々と、しっかりとしたリーダーシップを発揮しながら築いてまいりたい、そのように考えておるところでございます。以上であります。〔降壇〕

 

≪2.宮崎の神話と史実について≫

◆(右松隆央議員) この質問は通告にないんですが、一つちょっとお伺いしたいというふうに思っております。知事は高千穂の夜神楽をごらんになられたと思いますが、そのときの感想をお伺いさせていただければありがたいなと思っております。

◎知事(河野俊嗣君) 高千穂の夜神楽は、以前この議会でも答弁いたしましたNHKホールで行う「地域伝統芸能まつり」、その第1回目に来ていただいて、それを拝見したことがあったんですが、実はそのときは、舞台上で行われる神楽というものが、見ていて間延びした感じがして、どうかなという思いがいたしました。しかし、宮崎に来まして、現場で実際にその迫力を間近で見る神楽というものは、やはり違ったものとして迫力を持って伝わってきたと。やはりその土地土地で演じられるもの、なぜ守られてきたか、なぜそれが地域のきずなになってきたのかというのは非常に実感をしたところでございます。地域の歴史、きずなそのものが刻み込まれた神楽である、そのような認識をしております。

◆(右松隆央議員) ありがとうございます。私は先月の頭に、小学生の2人の子供と家内を連れて佐賀県の吉野ヶ里遺跡を視察に行ってまいりました。そして、その帰りに、知事が推奨される100万泊県民運動に貢献しなければいけないというふうに思っており、そして子供たちには宮崎の神話のすばらしさをぜひ体感してもらいたいと思いまして、高千穂に家族で宿泊をしたわけであります。その晩、家族で高千穂神社の夜神楽を見たのでありますが、子供たちも、日常生活ではとても感じることのできない大いなる刺激を受けていた様子でありました。イザナギノミコト、イザナミノミコトによる国産みの舞である御神躰の舞、酒おこしの舞とも言われているようですが、夫婦円満、そして酒に酔い、抱擁の姿に、家族みんなで、また多くの会場の皆さんとともに大笑いをしたのであります。知事も御存じのとおり、国の重要無形民俗文化財に指定をされ、かつ、ほとんどの地域が神楽の舞の部分だけが登録対象になるのでありますが、高千穂の神楽だけは、準備段階から終了後の儀式まで夜神楽にかかわるすべての流れが登録対象に含まれるという、極めて歴史的価値の高い、まさに高千穂の夜神楽、存在そのものが重要な文化遺産と言っても過言ではないと思っております。魂を奪われるとはまさにこのことで、ぜひ県内の方々、そして子供たちは特になおさら、高千穂に泊まっていただいて、魅惑的で幽玄な世界である夜神楽のすばらしさを体感していただきたい、そのように強く願うものであります。

◎知事(河野俊嗣君) 神話というものは、昔の人たちが自分たちを取り巻く自然でありますとか、それまでの生活体験というものを踏まえて、自分たちなりに世界観なり、哲学なり、知恵なりというものを盛り込んで、この世の成り立ちや、なぜ我々はここに生きているのか、その根拠を語った、語り継いできたものだというふうに認識をしております。昔、地震、津波、洪水、台風等、圧倒的な自然の力に向き合いながら、神話として語られる時代に生きた人たちがどのようにこの国を形づくってきたのか、そんなものがいろんなところで伝承され、口伝えに語り継がれることにより、それが形となって神話となったのだというふうに考えておるところでございます。
 「岩戸開き」というお話がございました。この数年間、本県も、また我が国も、口蹄疫、それから大震災等、さまざまな災害に見舞われたところでございますが、これはイメージといたしまして、あたかもアマテラスオオミカミが岩戸にお隠れになったかのような、光が失われてしまったかのようなさまざまなつらい災害、大変な経験をしたわけでございます。これを何とか道を開いていきたい、光が差し込む、将来に向けて希望が持てるような、そういう年にしていきたい、そのような思いから「岩戸開き」ということを申し上げております。記紀編さん1300年記念事業を通じて、自然に対する畏敬の念というものを改めて神話から学び取るというのも大切なことだというふうに考えておりますし、県民の皆様の力を結集して元気を出していく、経済の活性化を図っていく、岩戸を開いていく、そのような取り組みを進めてまいりたいと考えております。

◆(右松隆央議員) 冒頭、壇上で申し上げましたが、宮崎の神話は、全国見渡しても、ここ宮崎にしかない希代の地域資源だと誇りを持って言えるものであります。日本の文化とともに歩まれる「皇室の発祥の地」という、何物にもかえがたい「日本のふるさと」そのものが、ここ、ひむか、宮崎にあるわけであります。だからこそ、神話の本家本元はこの宮崎だと、強い決意と覚悟を持って、記紀編さん1300年記念事業にも取り組んでいただきたいわけであります。宮崎のよさを、すばらしさを、そしてもっと大きく言えば宮崎の使命を心底感じていただきまして、この記紀編さん1300年記念事業に心を、そして魂を入れてもらいたいと強く申し上げたいところであります。
 続いて、記紀編さん記念事業の主役である古事記、そして西暦712年につくられた古事記よりも400年以上前につくられた、西暦280年から297年の間に書かれ、3世紀の日本を知る史料でもある中国の歴史書「魏志倭人伝」について、それぞれどのような印象を持っておられるか、あるいはどう評価されていらっしゃるのか、知事に伺いたいと思います。

◎知事(河野俊嗣君) 古事記につきましては、神代の時代から推古天皇に至るまでの話が記された我が国の最古の歴史書ということでございまして、神話についての考え方は今申し上げたとおりですが、そういった神話や歴史というものを今に伝える大変貴重な財産であるというふうに考えておりますし、またその神話の多くの部分が宮崎が舞台であるということで、本県にとっても大変貴重な宝という認識でございます。
 魏志倭人伝は、3世紀末に書かれたものでございますが、これは、中国の正史の中で初めて我が国についてまとまった記述がなされたものということでございまして、邪馬台国に関する話など、当時の我が国の姿を海外の目を通して知る手がかりとして大変貴重な史料であるという認識でございます。

~ 中 略 ~

 

≪3.地域経済再生策について≫

◆(右松隆央議員) 実は、自民党会派の総務政策部会で昨年10月に北海道へ視察に行き、北海道立食品加工研究センターを訪問してまいりました。北海道の食品工業は道内の工業出荷額の4割を占めておりまして、本県同様、重要な基幹産業になっております。そして、この産業のかなめになっているのが北海道立食品加工研究センターであります。そのことがわかる数字としまして、北海道内の食品関連企業2,300事業所のうち、実に1,000社以上が食品加工研究センターの技術を利用しているということでありました。すなわち、企業への技術提供、企業との連携というものが、ここのセンターの活動目的の大きな主眼になっているということであります。このセンターが、全国一の食料品製造基地である北海道の食というものをしっかりと下支えしているということを、強く感じた次第であります。
 翻って、本県ではどうか。このセンターと同じ役割を期待されるところが、宮崎県食品開発センターであります。実は、先日、宮崎県食品開発センターを訪問しまして、いろいろとお話を伺ってまいりました。そこで感じたことも含めまして、質疑をしてまいりたいと思います。先ほどの御答弁でもありましたが、1次産品をいかに製造加工することで付加価値を高めていけるか大きな課題と。逆に言えば、食料品製造加工分野というのは大きな伸び代があるというふうに、私は認識いたしております。工場ができれば当然、雇用にもつながっていきます。そして、中山間地域においては、まさに地域おこしの産業としても食品加工は大いに期待が持てる、そのように私は認識いたしております。
 そういった中において、先ほどの北海道立食品加工研究センターの取り組みで大変参考になるというものがございました。北海道立食品加工研究センターは、ビジョンの策定時に数値目標を掲げ、その中には付加価値率であったり、あるいは研究開発の品目であったり、企業への技術支援の数なども含まれております。そして、技術移転した商品が、商品化されたものがどれぐらい売り上げを上げているのか、そこまで追跡調査をしているわけであります。そこで、商工観光労働部長にお伺いしたいと思います。本県の付加価値率の向上、そして宮崎県食品開発センターでの研究開発、あるいは企業への技術移転などについて、具体的な数値目標を盛り込んでみてはいかかでしょうか、お伺いしたいと思います。

◎商工観光労働部長(米原隆夫君) お尋ねのありました数値目標の設定は、非常に大事な視点であると考えております。食品開発センターは、本県の農産物の付加価値を向上させるための役割等を担っておりまして、その研究開発、技術支援機能の充実を図っていくことが大変重要であります。このため、センターにおきましては、大学や民間企業の委員で構成される研究業務検討委員会の意見を聞きながら、市場や県内食品企業のニーズに対応した研究開発を行いますとともに、企業技術者の育成を目的とした研修会の開催や、計画的な設備機器の新設・更新を行うなど、技術支援機能の充実を図り、食品関連産業に対する支援に努めてきたところであります。このような中で、御提案のありました数値目標の設定につきましては、食品開発センターの県内食品企業等への支援に大きく資する業務、事業等について、今後検討してまいりたいと考えております。

◆(右松隆央議員) ぜひ、取り組んでいただきたいと思います。そして、目標設定と同時に、食品開発センターをいかに充実した体制にしてあげられるか、これも大変重要なことだと認識いたしております。現在、食品開発センターにおきましては、所長兼部長以下、食品開発部に8名、そして応用微生物部に5名の、計13名の職員が在籍しております。全員が異動もあり得る農業職などになっております。所長は35年、副部長は21年、応用微生物部長が13年と、長く在籍しておられる方もいらっしゃいますが、若手などは定期異動があれば、その都度、一からスキルを学ぶ必要が出てくるわけであります。本来は専門的に従事する研究職というものが必要とされるところではないかと私は考えております。
 ちなみに、北海道立食品加工研究センターは、2年前に独立行政法人に移行する前においても、職員数37名のうち27名が研究職員でありました。そして、現在も、40名のうち研究職が30名ということになっております。この北海道立食品加工研究センターでありますが、20年前の平成4年に、当時の横路北海道知事の、「農業と結びついた食品工業の振興がこれからの北海道を支えていくんだ」と、そういう強い信念のもと、選挙公約で設立が実現したものであります。トップの並々ならぬ志が、後の北海道の食品工業を支える基盤に結びついたわけであります。知事にお伺いしたいと思います。宮崎県食品開発センターの予算拡充と増員、並びに異動のない研究職を配置してセンター機能をさらに強化していく考えはないのでしょうか。

◎知事(河野俊嗣君) 食品開発センターでありますが、九州では唯一、食品部門を独立させた試験研究機関になっております。本県の食品関連産業を研究開発や技術支援の面で支える、大変中核的な機関というふうに考えております。先日もある経済界の複数の方から、食品開発センターのだれだれさんに大変お世話になっていますという具体的な話を伺いました。
 今、異動という話もございましたが、研究職の異動につきましても、職員の意欲や業務の進捗状況等も踏まえながら、通常よりも在任期間を長くするなど、研究職で平均10年ぐらいということでございます。柔軟に対応しているところでありまして、そういう中でいろいろ人脈も築きつつ、さらには腰を据えた研究というものに取り組んでいるというふうに考えております。これまでも、設備機器も含めた体制の整備に努めてきたところでございますが、引き続き、現場の声にもしっかりと耳を傾けながら、必要な体制を整備してまいりたいと考えております。

◆(右松隆央議員) 北海道もそうでありますが、やはり資本力の小さい中小企業が多いわけであります。北海道も、技術提供、そういった分野でかなり貢献しているところでありますので、宮崎の再生・再建に大きく寄与できる極めて有望な食品加工製造分野の、いわば核となるところですから、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいというふうに思っております。
 本県の持つすばらしいポテンシャルは、先ほど申し上げました神話もそうでありますが、安心・安全でおいしい農水産品もそうであります。この宝を最大限に生かしていくためにも、そして宮崎の再生・再建につなげていくためにも、本県がこれから食料品製造基地としての役割を担っていくんだという知事の抱負を伺いたいと思います。

◎知事(河野俊嗣君) 世界的な人口増加、昨年は人口がいよいよ70億人を超したわけでございます。安全で安心な食料の確保というものは、今後、大変重要な課題、世界的な課題になると考えておりまして、本県は国内外の食料需要に対し大きく貢献できる力を持っていると考えております。農業産出額は約5位、平成22年は口蹄疫等の影響により7位になったわけでございますが、全国上位にあり、随分以前は産出額30数位というところから、先人の努力によりそこまでの農業・食料品供給基地として位置を築いてきたわけでございます。アクションプランにおきましても、フードビジネス展開プログラムというものを重点施策として位置づけまして、農業生産はもちろんのこと、本県の強みを生かした農商工連携や6次産業化の推進、さらには食品加工産業の育成強化など、総合的な食料供給産業の構築を図り、本県が日本を代表する食料生産基地となりますよう、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。

~ 中 略 ~

 

≪4.地方交付税について≫

~ 中 略 ~

◆(右松隆央議員) 方向性は私も同じでありますが、この問題は、本質的には、臨財債による振りかえを廃止してもらいまして、本来のルールどおり、交付税で所要額の全体を手当てするようにすべきものだというふうに考えております。それをするための国税5税の法定率分を引き上げる、そしてそのことができなければ、交付税の原資というものは、特会の借入返済に充てるよりも、当該年度の交付税の交付財源に充てることを優先していく、そういう方針を国はとるべきだと私は認識いたしております。国税5税の法定率の引き上げの分と兼ねて、私はそのように考えているところであります。
 知事にさらに伺いたいと思います。現在の地方交付税の制度は、そもそも交付税制度の原点である地域間の財政力の格差を是正するという財政調整機能というものが働いていると考えておられるか、見解をお願いします。

◎知事(河野俊嗣君) 御指摘のように、地方交付税制度というのは、地方公共団体間の財政力の格差というものが、どうしても都市部、地方部に生じておるところでございまして、すべての地域において標準的な行政サービスを受けられるように財源を保障する、財政力を調整しておるものでありますが、その機能が十分に発揮されるためには、地方交付税の算定におきまして、地方が必要とされる経費が適切に算入されるということが大事であります。地方財政計画に基づき、ほとんどの経費につきましては算入されておりますが、例えば、地方単独の医療費助成など実際に支出をしている経費であっても標準的なものとはみなされずに、算入されていないものもあるわけでございます。本県は自主財源に乏しく、地方交付税等に大きく依存しておるわけでございまして、今後とも、地域の活力を高める取り組みを、しっかりとした財源を持って進めていくためには、必要とする経費が適切に地方交付税の算定に加えられることが大事でございます。その機能が今まで以上に充実強化されるべきものというふうに考えておりますので、国に対して、地方の実情、宮崎の実情というものを訴えて、適切な算入がなされるような働きかけを、これからも続けてまいりたいと考えております。

◆(右松隆央議員) 私は、もう一つの切り口で留保財源率について考える必要があるというふうに考えております。留保財源率は、現在25%になっておりまして、地方税収の75%が基準財政収入額に算入される仕組みに制度上なっているわけであります。実は、平成14年度までは留保財源率は20%でありました。しかし、これは恐らくでありますが、地域間の競争強化、そのための施策と言っても過言ではないと私は思うんですが、25%に引き上げられているわけであります。それでどのようになったか。財政力の強いところは、留保財源率が高まったことで、より多くの超過財源を手にすることになり、留保財源の規模の格差による地域間の財政格差というものはさらに拡大を招く結果になったと私は考えております。このことによって本来の財政調整機能が結果的には弱まった、そのように言わざるを得ないというふうに思っております。留保財源の縮小というものは、自治体の地方税の収入に影響するものではなくて、あくまでも交付税の配分にかかわる計算上のルールであります。そして、財政力の弱い自治体への交付税の配分が相対的に手厚くなるという効果を生むものであります。財政調整機能を働かせるために、基準財政収入額の算入率を引き上げる、すなわち留保財源率を引き下げることが、本県のような財政力の弱い自治体にとっては有効だと考えておりますが、知事の見解を伺いたいと思います。

◎知事(河野俊嗣君) 地方交付税のかなり技術的なところの議論になっているところでございますが、御指摘のように、留保財源率の引き上げというものは、地方交付税の改革、地方交付税のあり方が非常に議論になった中で、財源保障機能というものをどう考えるかというのと、もう一方では、今御指摘がありましたようにインセンティブですね。地方が、財源確保のためのインセンティブ、また自立性を高める、その綱引きの中でどのようにしていくか、地方交付税に依存するのではなく、もっともっと地方が自主的に努力する余地というものをふやすべきではないかということで見直しがなされたものでございます。地方交付税の算定上算入される地方税収の割合が現在75%となって、留保財源率25%ということでございますが、すべての地方公共団体の財政需要を完全に把握するということは困難でありまして、捕捉し切れない経費に見合う収入を残しておく必要があるということと、税収を100%算入して留保財源がゼロとなれば、例えば産業振興などの努力によりまして税収が増加しても、それと同額の地方交付税が減少してしまうという仕組みになる。すなわち、税収確保に向けたインセンティブが働かなくなることから設けられておるものでございます。留保財源率を引き下げた場合は、交付税制度によりまして保障される財源の範囲が拡大し、財政力格差を調整する機能もより強く働くわけでありますが、一方で、交付税の算定において算入されたもの以外の施策を行うための財源というものも縮小して、地方の自主的な行政運営が弱まる面もあるわけでございます。
 いずれにせよ、冒頭申し上げましたように、保障機能をどれだけ大きくしていくかというのと、インセンティブなり、自立性というのをどれだけ促していくのか、この中でどこに線を引いていくかという議論なわけでございます。その中での、改革の取り組みの中で引き上げられたものでございまして、大切なことは、留保財源をどこに設定するかというお話は、地方交付税全体の総額の話、先ほど御指摘の、法定率の引き上げというのもありましたが、国自体に財源がないという厳しい状況の中で法定率を上げるのは非常に困難だ、全体として財源、パイを確保していくその取り組み、そして地方交付税の総額をしっかりと確保していく、これが重要であるというふうな認識でございます。

~ 中 略 ~

 

≪5.地震津波防災対策について≫

◆(右松隆央議員)  さて、最後の5つ目の地震・津波対策、防災対策について伺いたいと思います。
 質問事項、2つ続けて御答弁いただきたいと思います。まずは、現在までに県が把握している津波避難ビル、津波避難タワーの指定数及び設置数をそれぞれお伺いしたいと思います。あわせて、津波避難ビル、津波避難タワーの確保について、年次的な目標はどうなっているのか、総務部長にお伺いします。

◎総務部長(稲用博美君) まず、数の関係ですけれども、東日本大震災での津波による人的被害の状況を踏まえ、本県沿岸の各市町において避難場所の見直しを進めていただいておりまして、平成24年3月2日現在で沿岸の市町に確認したところ、津波避難ビルとして指定されている施設が計107カ所、津波避難のための専用の津波避難タワーについては、現時点では設置されておりません。
 なお、津波避難ビルの指定がされた施設以外で、津波に対して一定の高さが確保できる公共施設など、津波の避難場所として指定されている施設等は666カ所であります。
 それから、今後の計画でありますが、新たな津波浸水想定区域の見直しに伴う津波避難ビル、津波避難タワーの確保につきましては、県の津波シミュレーションの結果を受けて、市町において改めて整理されることになるというふうに考えております。現時点で年次的な計画をお示しできる段階にはございません。しかしながら、津波に対する避難場所につきましては、県民の生命を守る視点から、可能な限り早期に必要な施設が確保されるよう、沿岸の市町とも連携を図ってまいりたいというふうに考えております。

◆(右松隆央議員) 東日本大震災を受けて津波浸水想定区域の見直しが控える中、津波避難ビルが107、そしてそれ以外でも津波避難場所として666カ所指定しているということは、沿岸市町村が漸次、避難場所の確保に向けて取り組んでいるということがわかる数字だというふうに思っております。
 防災対策特別委員会におきまして、昨年11月に静岡県庁に伺ってまいりました。ちなみに、直近の数字を県庁に伺いましたところ、2月1日現在、津波避難ビルの指定が1,032棟、そして津波避難タワーが7基、さらに山の斜面などを切り、コンクリートで整備をした津波避難マウントが8カ所ということでありました。
 地震が発生して津波が来たらどこに逃げればよいか、住民にとって、県民にとっては、これは身を守るための重大事項であります。中央防災会議の専門調査会の最終報告が出ております。それによると、津波対策について避難完了までの目安となる時間は5分程度と設定されております。ということは、走って逃げられる人ばかりではありませんので、半径300メーター圏内に避難ビルが必要だということになるわけであります。それ以上離れたところにあれば、避難困難地区と言わざるを得ないのではないかと考えております。この避難困難地区をいかに解消していくか、これは県民の生命を守る上でも極めて重要なことだと私は考えております。そこで、知事にお伺いしたいと思います。特に、沿岸部の住宅街などで避難場所の確保が難しい、困難であるところに対して、静岡県あるいは他県も取り組んでおられますが、鉄骨式の避難タワーの新設を考えておられるか、お伺いしたいと思います。

◎知事(河野俊嗣君) 御指摘のように、南北400キロの海岸線を有する本県において、必ずしも静岡なり他県のような津波対策というものが十分にこれまで蓄積があるわけではないという状況を、大変深刻に受けとめておるところでございます。先日もある防災対策のシンポジウムにおいて、沿岸部の方が、避難すべき場所を考えているけれども、なかなかない、高台がない、避難すべきビルというのもなかなかないんだ、どういうふうにしたらいいだろうかというようなことを考えておられました。
 県が今、東日本大震災での津波被害を踏まえた新たな地震・津波の想定見直し作業というものを進めておりますが、これによりまして、これまでの津波浸水想定区域が拡大することになるということが見込まれておるわけでございます。その拡大をした浸水想定区域に対して、沿岸の市町─沿岸10市町あるわけでありますが─が確保している避難場所が十分でない場合には、津波避難ビルや高台など新たな避難場所を確保するとともに、このような場所が確保できない場合は、津波避難タワーのような専用の施設の設置も含めて、それぞれの市町に検討いただいて、十分な体制の確保というものを検討していただく必要があろうかというふうに考えております。県としましては、まず早急に新たな浸水想定を策定して、市町にデータを示し、そのような見直しというものを促してまいりたいというふうに考えております。津波避難タワーなどの設置が必要になった場合には、市町において相当な財政的な負担というものも見込まれる、伴うものというふうに考えておりますので、国の財政的な補助なども要望しながら、県としても一緒になって考えてまいりたいというふうに考えております。

~ 中 略 ~

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2012(平成24)年度, 県議会【一般質問】

平成23年9月9日県議会【一般質問】の会議録(第1回目)

2012年04月23日

 平成23年9月9日の9月定例県議会本会議において行った「一般質問の会議録(質疑および答弁内容)」を下記に掲載します。

 (※文字数が多いため、全文ではなく、省略部分もありますのでご了承ください。)

  

≪1.知事の政治姿勢について≫

◆(右松隆央議員) 〔登壇〕(拍手) おはようございます。自由民主党、右松隆央でございます。 多くの方々に傍聴いただきまして、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
 私は、今、宮崎県は、県が始まって以来の最大の危機を迎えている、そのように認識をいたしております。昨年の口蹄疫では、29万7,808頭の家畜の命が失われました。そして、経済損失は2,350億円という試算をされているわけであります。そして、知事就任当日に鳥インフルエンザが発生しました。そして、新燃岳の断続的な噴火がいまだに続いているわけであります。私は、宮崎の現状に極めて厳しいものがある、そのように認識をいたしているわけであります。
 私は今、宮崎は第2の創県の時期だと、そのように認識をいたしております。第1の創県の時期は、明治維新が起こって廃藩置県が行われました。そして、明治6年に初めて宮崎県が誕生したわけであります。そして、そのわずか3年後、西南戦争の前に、宮崎県は鹿児島県に吸収合併されたわけであります。宮崎の父と言われる川越進翁は、今の清武町に生まれました。旧飫肥藩士の家で生まれたわけでありますけれども、川越進翁は、西南戦争で西郷軍に従事をいたしております。西南戦争が終わって、宮崎郡選出の鹿児島県議会議員として当選をされ、鹿児島県議会の議長まで務められたわけであります。当時、宮崎県、何としてでも鹿児島県から分離独立をしなければいけない、再設置しなければいけないという、大きな分権運動が起こったわけであります。その分権運動の中心にいたのが川越進翁でありました。4年間にわたって、さまざまな苦難を乗り越え、みずからの人脈を駆使し、そして、 みずから私財を投じて、明治16年、ついに宮崎県は鹿児島県から分離独立、再設置になったわけであります。私は、今、この川越進翁に匹敵するほどの人物がこの宮崎に出てこなければ、宮崎の再生・再建は非常に難しい、そのように強く認識をいたしているものであります。
  これからのまさに4年間、数年間、宮崎の再生・再建ができるかどうか、私はこの数年間にかかっている、というふうに思っております。この数年間、まさしく河野知事をトップリーダーとして、私たち県議の一挙手一投足が将来の宮崎を左右してくる、そのように私は強く認識をいたしております。
 河野知事の人柄はすばらしいものがあります。そして、事務能力も卓越したものがあるわけであります。ただ、これだけの厳しい難局を乗り越えるためには、人柄や、あるいは事務能力だけでは到底乗り越えられないわけであります。私は、強いリーダーシップが必要だと、そのように認識をいたしております。まさに、厳しいこの県政運営の中で、かつてない県政改革を河野知事に行ってもらわなければ、宮崎の再生・再建は難しい、そのように強く認識いたしているわけであります。職員を束ねて全庁挙げて、かつてない改革に取り組んでいただきたい、そのように強く申し上げたいわけであります。
 宮崎は今、本当に大きな課題をたくさん抱えています。破綻寸前の財政問題、あるいは経済も、口蹄疫からなかなか復興できないでおります。長引く景気低迷で、今、本当に民間企業は大変な思いをしております。そして、県民の皆さんはどうでしょうか。自殺率は全国でワースト2位です。九州圏内ではワースト1位です。そして自己破産率、いろいろと問題になっています。この自己破産率は全国でワースト1位です。県民の皆さんの生活の状況、この厳しさというのは想像を絶するものがある、そのように強く申し上げたいわけであります。
 そういった中で、私は財政の問題に目を向けていきたいというふうに思っております。宮崎の今の財政、長期債務残高、いわゆる借金でありますけれども、これは1兆580億円であります。それに対して基金の分、これは貯蓄に当たります。財政調整積立2基金、こちらはわずか386億円です。毎年のように負債、借金が大きくなり、そしてまた積み立て、貯蓄の部分が少なくなっているわけであります。このまま財政が推移をすれば、平成26年、3年後にはマイナス332億円。今、宮崎の財政規模からして、財政再生団体に転落する一つの目安として、基金のマイナス164億円が言われております。まさに、このまま何もしなければ、3年後には宮崎県は財政再生団体に転落するわけであります。当然これではいけないということで、行政が一生懸命動かれて、行財政改革プランが見直しをされました。この行財政改革プランをそのまま進めていった場合でも、3年後は99億円の基金しか残らないわけであります。そして、翌年度はまさに基金が破綻をする。そして平成28年、5年後にはマイナス180億円。財政改革プラン、今の行財政改革を進めたとしても、5年後には財政破綻をしてしまう、そういう状況にあるわけであります。
 そこで、知事に質問させていただきたいと思っています。行財政改革プランを着実に進めたとしても、近い将来に財政破綻するかもしれない、そのような状況もあります。そして経済情勢も極めて厳しい中にあります。またさらには、県民生活も大変な状況にある。まずは、行財政改革プランを進めた中での今の財政の現状、そして宮崎県全体の現状認識、そしてもう一つは宮崎の再生・再建に何が必要なのか、トップリーダーとしての心構えを伺いたいと思います。
 後は質問者席にて質問を行いたいと思います。ありがとうございます。(拍手)〔降壇〕

◆上記、冒頭演説の模様を、動画(YouTube)から掲載します。

 

◎知事(河野俊嗣君) 〔登壇〕 お答えいたします。
 本県の置かれている状況認識ということでございます。議員御指摘のとおり、本県には口蹄疫や鳥インフルエンザ、新燃岳の噴火が相次ぎまして、また県外では東日本大震災が発生するなど、想定し得ないような危機が次から次へと発生し、またそれに直面し、これまで以上に暮らしの安全・安心に対する不安が高まっている状況でございます。同時に、こうした危機事象が本県の地域経済に与えている影響、さらには本県の財政運営に与えている影響というものも甚大であります。したがいまして、まずは停滞している経済活動及び雇用の回復を早急に図ることが重要であると考え、「みやざき元気プロジェクト」などさまざまな経済対策に取り組んでまいりたいと考えております。また、暮らしの面では、東日本大震災等の教訓を踏まえた危機対応の強化でありますとか、地域医療の再生、中山間地域対策など、現在の厳しい状況を直視し、しっかりと取り組んでいく必要があると考えております。また、県の財政運営に関しましては、自主財源に乏しく、依存財源の占める割合が多い本県におきまして、持続可能な財政運営を図るためには、歳入歳出両面にわたって見直す財政改革に着実に取り組んでいく必要があろうかと考えているところでございます。
 県政運営を担う者として、私は、こうした県政に対する考えを県民の皆様にわかりやすく訴えてまいりますとともに、市町村、民間、そして県民の皆様の御理解、御協力をいただきながら先頭に立って取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。〔降壇〕

≪2.県の財政状況について≫

◆(右松隆央議員) 県債残高が1兆580億円、そしてこれをいかに圧縮していくか。地方交付税が三位一体改革の影響で大幅に減少いたしております。現在でも従前の水準を下回っている状況であります。そういった中で、現金での交付が限界を迎え、臨時財政対策債を大幅に増額して賄っているわけであります。この臨財債は県債でありますから、私は借金には変わりないというふうに認識をいたしております。普通債の部分を幾ら下げたとしても、私はやはり、その分がこの臨財債に大幅に回ってしまっては財政健全化とは決して言えない、そのような認識でおるわけであります。そこで、財政再生団体へ危機意識を持たざるを得ない中、県債残高圧縮と、財政調整積立2基金の残高増へどのように取り組んでいくんでしょうか、総務部長にお願い申し上げます。
 

◎総務部長(稲用博美君) 本県では、平成15年度に作成いたしました第1期の財政改革推進計画からこれまで財政健全化のための取り組みを進めてまいりましたが、長引く景気低迷による税収の伸び悩みと社会保障関係費の増嵩等によりまして、今後も極めて厳しい財政状況が続く見通しでありまして、議員御指摘のとおり、県債残高の圧縮、そして基金残高の確保を図り、より健全性の高い財政構造に転換していくことが大きな課題だと思っております。このために、6月に策定をいたしました第3期の財政改革推進計画によりまして、具体的には、総人件費の抑制、投資的経費の縮減・重点化、ゼロベースからの事務事業の見直し、そして広告収入の拡大等の積極的な歳入確保対策など、歳入歳出両面からの徹底した見直しを行いまして、臨時財政対策債など特例的な県債を除く県債残高の圧縮、そして財政調整のための2基金につきまして一定の残高の確保を図ることとしているところであります。これまでの取り組みに加えましてさらなる見直しを行うというものでありますが、毎年度収支不足を圧縮し、基金の取り崩しに頼らない持続可能な財政運営を目標に、職員の意識改革を図りながら全部局一緒になって取り組んでまいりたいと考えております。
 

~ 中 略 ~

≪3.行財政改革について≫

◆(右松隆央議員)  行財政改革について伺いたいと思います。
 まずは知事に伺いたいと思います。行財政改革は何のために行うのか、目的は何なのか。もちろん宮崎県を再生・再建していくために財政を健全化していくことが一つの目的になるわけでありますが、私はやはり、もう一つの目的があるというふうに思っております。それはやはり、今、宮崎県は地域経済が大変疲弊をしております。民間企業が大変苦しんでいるということは、申し上げたとおりであります。この民間企業を救うためには、当然、仕事をふやしていかなければならないわけであります。そのために行財政改革を行うという方向性、一方でそういうふうな考え方があってもよいのかなというふうに考えております。歳出を抑える手だてとして、特に民間活用という観点に絞って、知事の考え方を伺わせていただければありがたいです。
 

◎知事(河野俊嗣君) 先ほどの議論にもございましたように、県の財政状況が大変厳しい中で、従来のように行政だけで効果の高い行政サービスを提供することは大変困難になっているところでございます。そのようなことから本県では、みやざき行財政改革プランの中でも、県が実施するよりも民間などで行うほうがより効果的、効率的であると判断されるような業務につきまして、積極的にアウトソーシングに取り組むこととしておるところでございます。例えば、公の施設に指定管理者制度を導入したことなどによりまして年間4億円程度の県費削減効果が得られるなど、財政支出を抑制する観点からも、また多様化、複雑化する県民ニーズに対応する観点からも、民間活用というものは有効な手法の一つであると認識しております。
 

~ 中 略 ~

≪4.地震・津波の防災対策について≫

◆(右松隆央議員) 危機管理の1つ目、地震・津波の防災対策について伺ってまいりたいと思います。
 私は、危機管理こそ政治が一番力を発揮しなければならない分野だと強く認識いたしております。何よりも県民の生命・安全を守ることが政治の要諦であることは申し上げるまでもないわけであります。そしてあわせて、危機管理こそ自助の考え方が一番求められているものだと考えます。これは地方自治体でも同じことであります。国に助けを求めることも当然必要ではありますけれども、まずはやはり郷土をみずから守るという前提に立った考え方が自治体にも求められているのだと考えております。宮崎を危機から守る、その最高責任者、司令塔が知事になるわけであります。まずは知事にお伺いしたいと思います。危機が発生したとき、あるいは危機管理能力という観点において何が大切なのかをお伺いしたいと思います。
 

◎知事(河野俊嗣君) トップに求められるものは、危機発生時のリーダーシップであるというふうに考えております。そして、リーダーとして留意すべきポイント、3点ほどあろうかと考えておりますが、1つ目としましては、まずは最悪の事態を想定して、それを前提にその最悪の事態の回避に全力を挙げることであろうかと思います。2つ目としましては、可能な限り起こっていることの情報というものを収集・集約した上で、具体的な対応方針を明確かつわかりやすく示していくこと。さらには3つ目としましては、迅速かつ最大限に組織力―県庁、国、市町村、団体等の連携ということもあるかと思います―そういう力を発揮していくことであると考えております。また、そういったリーダーシップ以外にも、将来的な事態の推移を見通す洞察力でありますとか、それらを踏まえた対処方針を構築する戦略性、さらにはその方策を実行する決断力、こういったものが求められると考えております。
 

◆(右松隆央議員) ありがとうございます。
 考えられないことを考えていく、考えたくないことを考える、これが危機管理の本質だというふうに考えております。知事もおっしゃいましたように、最悪の事態を想定して、未然に、かつスピーディーに手を打っていくということが、危機管理において必ず、必須な必要な能力だと私は認識いたしております。未曾有の被害を我が国にもたらし、現代日本における防災の歴史は変わったと言っても過言ではない3・11東日本大震災が起きまして、はや半年になるわけであります。3・11の前と後では防災対策の考え方が大きく変わったものだと私は認識いたしております。
 そのような中、本県の地震のリスク及び防災対策の現状について考えていきたいというふうに思っております。日向灘地震の発生する確率は、M7.1前後が10年以内で30~40%、30年以内には70~80%、そして50年以内に至っては80~90%という極めて高い発生確率になっています。ここまで来れば、日向灘地震は近い将来必ず発生するということを前提に防災対策を講じなければならないというふうに考えております。なおかつ、東南海・南海地震もいつ起こるかわからない状況であります。ましてや日向灘地震、そして東南海・南海地震が連動して起こる可能性も強く指摘をされております。そうなれば、東日本大震災クラスの地震がこの宮崎で発生しても全くおかしくない状況になるわけであります。もう想定外という言葉は使えないというふうに認識いたしております。そこで、日向灘及び東南海・南海地震における宮崎県の被害想定について質問させていただきたいというふうに思っております。今現在、県の被害想定は、東南海・南海地震で最大震度が6弱、津波の高さが6メートル、そして日向灘地震の最大震度は6強、さらには津波の高さが5メートルというふうになっております。当然この被害想定は大きく見直さなければならない。この県の地震・津波の被害想定の見直しの進捗状況を、まずは知事に伺いたいと思います。
 

◎知事(河野俊嗣君) 東日本大震災の後、地震・津波に対する県民の不安が大変高まっている状況の中で、早急に防災力の向上に努めていく必要があろうと考えております。日向灘地震でありますとか東南海・南海地震に対する被害想定の見直しにつきましては、今年度から来年度にかけまして宮崎県地震防災戦略策定事業の中で実施することとして、この作業に着手しておるわけでございますが、7月には、今回の見直しの基本的な方向性につきまして、専門家の意見等を集めるための宮崎県防災会議地震専門部会を開催したところであります。この会議での意見をもとに、想定を見直す上での課題を整理し、必要な調査、資料作成の作業に取り組んでいるところであります。これら地震・津波による被害想定の見直しを行う中では、国の中央防災会議が進めております東南海・南海地震などの連動によります大規模地震に関する科学的、専門的な知見に基づく検討結果を踏まえる必要があると考えておりますので、一定の時間を要することとなりますが、今回の見直しは、地震・津波の防災対策を県、市町村がそれぞれ行う上での基本となる内容でありますことから、可能な限り早く結果を出せるように努めてまいりたいと考えております。
 

◆(右松隆央議員) 本県でもいろいろ取り組みが進んでいるということはわかりましたけれども、やはり、東日本大震災を受けて今、全国で防災計画、津波対策の見直しが加速度的に進められております。中央防災会議の見直しを待つと、場合によっては来年になってしまうわけであります。ですから各自治体が、もう指をくわえて待つわけにはいかない、待っていてはだめだということで、できるところから着手するという考えで、専門家あるいは地元の過去の文献等を活用して、独自に見直しを進めていっているわけであります。住民を守るために早期対応が迫られております。それにこたえるということは、住民を守るその最前線にいる地方自治体の責務でもあると、私は強く認識をいたしております。
 兵庫県は、想定する津波の高さを暫定的に現在の2倍に引き上げるシミュレーション作業を始めております。あわせて今月中には、県が暫定的に浸水被害の予想図を公表する手だてになっています。大阪府も、津波の高さを暫定的に2倍に引き上げ、その際の浸水域を想定し避難対策準備を進めているわけであります。隣県の大分県もそうであります。いまだこのような方針を明確に打ち出せない本県の危機管理体制に、私は、正直申し上げて疑問を感じているわけであります。さらには、県として県内各市町村にどのような津波対策、防災指導をされているのかも、正直申し上げて疑問に感じているところであります。つい先日は、宮崎市の戸敷市長が「地震・津波の被害想定の見直しを求める要望書」を知事に手渡しをされているわけであります。被害想定の見直しは中央防災会議での結論を反映させて最終決定するとしても、なぜ暫定的にでも津波の高さを引き上げる方針を打ち出せないのでしょうか。来年の秋まで、それまでひたすら待つわけでしょうか。もし仮にそれまでに大規模地震が発生をしたらどうなるのでしょうか。確率からして、いつ起こっても不思議ではないわけであります。県内の自治体も動きが早いところが出てきております。延岡市は、津波避難場所の見直しとして、高さを最低11.5メートルに引き上げています。
 危機管理は、まさにトップリーダーの首長の判断一つで大きく動いていく、そのように感じております。トップの危機管理能力が今こそ問われていると認識いたしておりますし、県の危機管理能力も今問われているんだ、そういうふうに認識いたしています。知事に再度質問いたします。津波の高さというのは避難経路や避難所を決める際の一つの大事な目安になってくるわけであります。暫定的にでも県独自で津波の高さを設定するなどのお考えはないのでしょうか。
 

◎知事(河野俊嗣君) 被害想定の見直しの中で、津波の高さについての御指摘でございます。これはえいやで、例えば15メートルなり10メートルに設定するということもあるかと思いますが、この被害想定の設定に基づきまして、その後のハード、ソフトのさまざまな対策を講じていき、県民の皆様にも理解なり備えを求めていくことになりますので、この想定をする上では確かな科学的な知見をもとに設定をする、具体的に設定をしていくことがかぎで、高さを置いていくという、より大変重要なことであるというふうに考えております。
 ただ、御理解をいただきたいのは、あくまで被害想定の見直しに関しましては国の中央防災会議等の検討を踏まえて順次やっていくということでございますが、今、県内市町村と議論をしておりますのは、短期、中期、長期ということで、できることから取り組んでいこうと考えております。被害想定の見直しは専門家の意見を踏まえて取り組むわけでございますが、まずできることとしては、現在の避難経路のあり方、避難場所の問題、それから沿岸地域における、場合によっては避難タワー、避難ビルのようなものの見通しをつける、そういった作業というものを、今できることというものはあるのではないかということで、それぞれ市町村で取り組んでいただいておりますし、それぞれの地域の標高を示す表示板というのを統一のデザインにして、わかりやすく県民の皆さんに訴えていこう、さらには沿岸地域を初めとして自主防災組織率を高めるといったような、今できること、当面できることというものがございます。こういった短期、中期、長期でできることを組み合わせながら、本県の防災力の向上に努めてまいりたい、そのように考えております。
 

◆(右松隆央議員) 県民の命を守る最終責任は知事にあるということをおわかりになっていらっしゃるかと思います。先ほど知事がおっしゃいましたけれども、津波避難ビルを指定し住民の逃げ場を少しでも多く確保することなど、やるべきことはたくさんあるわけであります。迅速な対応と強いリーダーシップを心から望む次第であります。
 次に、先ほど知事のほうからお話がありましたように、自主防災組織についてであります。この自主防災組織の組織率については、アクションプランの重点指標の一つに位置づけられております。宮崎県地震減災計画における自主防災組織の組織率の直近の数値も含めて、現状と今後の取り組みの見通しについて、総務部長にお伺いします。
 

◎総務部長(稲用博美君) 平成23年4月1日現在の組織率であります。これは速報値になりますが、約73.6%でありまして、昨年の4月1日現在の63.5%から10.1ポイント増加しております。4年前の19年4月1日現在は57.9%でございましたので、それからしますと15.7ポイントの増ということで、年々増加してきておりまして、特に最近の増加率が大きくなっております。アクションプランにおきましては、平成26年度末で組織率を70%としておりますので、この分については、速報値ではありますが、これはクリアしたということであります。ただ、地震減災計画、27年度末の目標値を80%というふうに設定をしておりますので、これにはまだ到達していないということで、今後県で実施いたします防災士の養成研修でありますとか、自主防災組織の資機材の整備に対する補助なんかもあります。それから、市町村の巡回指導などを行いまして、目標達成できるように努めていきたいと考えております。
 

~ 中 略 ~

≪5.口蹄疫からの復興と防疫体制について≫

~ 中 略 ~

◆(右松隆央議員) 経営再開が思うほど進まない理由を伺いましたが、高齢化や後継者問題、あるいは飼料高騰の問題、さらには資金難の問題等いろいろあろうかと思います。そういった中で再開が思うほど進まない理由の一つに、県の防疫体制及び県の再発防止策に全幅の信頼を置けずに、経営再開をちゅうちょする畜産農家もおられるやに伺っております。代表質問でもありましたように、韓国、台湾など周辺諸国で口蹄疫が頻発しております。そして副知事から、昨年の口蹄疫の感染源としてアジア地域の口蹄疫発生国から人あるいは物を介して本県に侵入してきたとの推定もされておられるというふうな答弁がありました。しかし、これはあくまでも推定の域を超えていないわけであります。いまだに感染源あるいは感染ルートの解明には至っていないと言わざるを得ないわけであります。そこで、知事にお伺いいたします。口蹄疫の感染源及び感染ルートについて、もうこれ以上解明作業は必要ないと考えておられるでしょうか。
 

◎知事(河野俊嗣君) 感染源、感染経路の特定が十分なされていない、難しいというところが、畜産の再生・復興に向けて農家の皆さんに大変な不安を与えているというふうな認識でおるところでございます。この究明につきましては、これまでもさまざまな形で取り組んでございます。今御指摘がありましたように、国の疫学調査チーム─これは県のメンバーも加わってのチームでありますが─の昨年11月の中間取りまとめにおきましては、「アジア地域の口蹄疫発生国から人あるいは物を介して我が国に侵入したと推定される」、そこまでの指摘にとどまっているわけであります。県におきましても、独自に設けました検証委員会において、さまざま聞き取り調査を行いました。私も副知事在職当時に、短い期間ではありましたが、委員として加わり、現地で農家の方のヒアリングなども行ったところでございますが、感染経路の特定には至っていないところでございます。口蹄疫で家畜を処分されました畜産農家が安心して再開するためにも、また今後の防疫を強化するためにも、感染経路等の究明は大変重要であると考えておりまして、国においては現在も疫学調査を継続し、児湯地域での感染拡大の要因などについて─これは県も協力しながらということでありますが─聞き取り調査を行っているところでありまして、今後これらの調査結果などを踏まえた最終報告がなされるものと聞いております。
 また、ことし10月に宮崎大学に設置予定の産業動物防疫リサーチセンターにおきましては、本県での口蹄疫につきましてさらに詳細な疫学分析を実施いたしまして、感染拡大の要因分析や発生シミュレーションなどの研究を行うと伺っておるところでございます。県としましては、その研究に協力しますとともに、宮崎大学と連携して適切な防疫対策を講じてまいりたいと考えております。

 ◆(右松隆央議員) 畜産農家の思い、声に最後までこたえていただくのが知事の役割だというふうに認識いたしております。近い将来、感染経路が解明されることを心から願う次第であります。
 最後に、ことし4月に作成された宮崎県口蹄疫防疫マニュアルについて伺いたいと思います。口蹄疫が万一また発生したとき、昨年の厳しい経験からも、迅速な初動でウイルスを封じ込めることが極めて重要になってくるわけであります。その初期段階でウイルスを封じ込める対策として、このたび作成された口蹄疫防疫マニュアルが十分なものであるのかどうか、農政水産部長にお伺いしたいと思います。
 

◎農政水産部長(岡村巖君) 昨年の口蹄疫発生時における防疫対応の経験を踏まえまして、ことし4月に改定いたしました県の口蹄疫防疫マニュアルにつきましては、まず、発生前の、空港や港湾における、いわゆる水際防疫や、農家の衛生指導、早期発見・早期通報体制。次に、万一の発生に備えた動員体制や備蓄資材、重機の手配。また、発生時における防疫措置や消毒ポイントの設置から記者発表時の情報提供のあり方など、発生を経験したからこそ記載できる詳細な内容になったと考えております。また、現在、本マニュアルを踏まえた支庁・振興局ごとの防疫マニュアル、また市町村マニュアルの策定も行っているところでございます。一方、本年4月には、マニュアルに基づきました実働演習を実施し検証を行ったところであり、11月にも全市町村を対象とした防疫演習を行うこととしております。その検証結果や地域からの御意見等も踏まえまして、必要に応じてマニュアルの見直しを行うとともに周知徹底を図りながら、迅速かつ的確な防疫措置が図られる体制づくりを、今後とも一生懸命進めてまいりたいと考えております。
 

◆(右松隆央議員) 昨年の口蹄疫での初動体制での問題点としてたくさん挙げられたわけですけれども、その中で、一つは道路封鎖のおくれもありました。県道沿いで発生をして、さらにすぐさま県道の交通どめができなかった。あるいは消毒ポイントの態勢が不十分だというふうな指摘も挙げられました。畜産関係車両の交通が多い農道に消毒ポイントが設けられなかったという声も伺っているわけであります。さらには、情報の共有化がしっかりされていなかったという問題点もあるわけであります。この防疫マニュアルを、今後もしっかり改良に改良を重ねて万全なものに仕上げていただきたいと願っております。
 ひたすら宮崎のために、私もやはり身を粉にして、これから一生懸命頑張ってまいりたいと思います。どうかこれからもよろしくお願い申し上げます。
 以上で私の一般質問を終わらせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)

 

 【なお、一般質問の冒頭演説は、「YouTubeチャンネル」にアップしましたので、どうぞご覧ください。】

       「宮崎県議会議員 右松たかひろ YouTubeチャンネル」 (4分54秒)

        http://www.youtube.com/TakahiroMigimatsu

 ホームページの「トップページ」の右下欄にも掲載しております。 

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2011(平成23)年度, 県議会【一般質問】

一般質問のご報告~24年2月定例会(2回目)

2012年03月09日

 3月5日に一般質問を終えました。当日は、30名を超える方々に本会議場の傍聴へお越しいただき、心からありがたく思いながら、知事を中心に執行部の方と質疑を交わしました。

 

 傍聴いただいた方々から、「見応えがあったよ!」など、お褒めと励ましの言葉をいただきました。大変ありがたく思います。 一般質問は年2回で、一回の持ち時間は30分です。これからも、議会発言に、「宮崎の再生・再建がかかっている」との使命感を持って、力を尽くしてまいります。

 ※なお、一般質問の録画中継は、近日中に当サイトの「活動ビデオ」のページおよびYouTubeチャンネルにも掲載いたしますが、宮崎県議会のホームページの「録画中継」 からも閲覧出来るようになっています(平成24年(2012年)3月5日月曜日の3番目に登壇しています)

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2012(平成24)年度, 県議会【一般質問】

一般質問のご報告~23年9月定例会(初登壇)

2011年09月09日

 一般質問で、すがすがしく登壇することが出来ました。まずは、皆さまに感謝申し上げます。傍聴にも多くの方々に来ていただき、重ねてお礼申し上げます。政治家として宮崎の現状に危機意識を持つ中で、県民の期待に応えていきたいという強い思い、3年半前から、日々継続している江平五差路での朝の街頭演説、県政報告会の開催など、コツコツと積み重ねてきたものが、私の大切なバックボーンです。お蔭様で、傍聴いただいた方々から、ありがたくも、お褒めの言葉をいただきました。

 これからも、常に全力で、そして、真心(まごころ)で、議会活動に取り組むのみです。「ひたすら宮崎のために!」、身を粉にして、宮崎の再生・再建に取り組んでまいります。

 ※なお、一般質問の録画中継は、近日中に当サイトの「活動ビデオ」のページに掲載いたしますが、宮崎県議会のホームページの「録画中継」(画面右下)からも閲覧出来るようになっています(平成23年(2011年)9月9日金曜日の2番目に登壇しています)

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2011(平成23)年度, 県議会【一般質問】

口蹄疫

2010年05月28日

ここでは、口蹄疫に関する情報、ならびに、口蹄疫について右松たかひろが様々な角度から意見を述べたものを掲載しております。

(さらに…)

2010(平成22)年度, 宮崎県の課題と時事

右松たかひろ後援会事務所 お問い合わせ

右松たかひろ後援会 ひたすら宮崎のために!

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