2010年05月28日
ここでは、口蹄疫に関する情報、ならびに、口蹄疫について右松たかひろが様々な角度から意見を述べたものを掲載しております。
■2011年5月3日
口蹄疫を検証する(1)~「MRT資料DVD」から
議選当選後に、MRT宮崎放送から封書が届きました。中身は以下の2点です。
・「2010宮崎見えざる脅威口蹄疫~メディアとしての闘い~」の冊子1冊
・「同タイトル 資料DVD&CD」
すべてに目を通しました。メディアからの問題提起として、このたびMRTさんが編纂資料を残されたことは、本県に未曾有の被害をもたらした口蹄疫の問題点を提起し、二度と同じことを繰り返さないためにも、そして後世に貴重な記録を残す上でも、非常に有意なことと受け止めています。
口蹄疫の問題については、昨年度当ホームページのコラムでも書かせていただきました。甚大な被害をもたらした背景には、人災の側面が非常に強く、また政治責任が重いことにも触れました。今回のMRTのDVDを拝見し、改めて課題を再認識したところです。
極めて重要な問題点・課題点として、
1.感染源・感染ルートを徹底的に検証・解明しなければならないこと。
2.早期発見が極めて大事な観点から、検査体制を徹底して見直すこと。
3.法令整備。家畜伝染病予防法の抜本的見直しが絶対的に必要なこと。
4.初動態勢の問題点、指揮命令系統の問題点を徹底して改善すること。
県議会議員として、県民の方々から与えていただきました議席です。県政史上かつて類を見ないほどの重大災害となった口蹄疫についても、徹底した議員活動で関わってまいりたいと存じます。凄惨さを極めた昨年の戦後処理はまだ終わっておらず、またいつ発生するかもしれない状況なのです。
「口蹄疫」についてもまた、随時、ご報告していきます。
~区分~ | 1次~5次の補正予算ごとの金額と事業内容 | |||
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■防疫対策 | 2億2,470万円(国費5,300万円)~1次・初動防疫 3億7,530万円(国費2億円)~1次・まん延防止対策 3億7,190万円(国費1億5480万円)~3次・初動防疫 3億8,810万円(国費2億600万円)~3次・まん延防止 1億4,000万円(国費2,250万円)~3次・まん延追加 5億円(国費2億2,480万円)~4次・ワクチンによる防疫 20億1,670万円(国費15億9,393万)~5次・初動他 9億円(国費9億円)~5次・市町村消毒ポイント補助 |
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■発生農家対策 | 50億円 ~3次補正・経営再建支援事業 20億5,177万9千円~5次補正・経営再建支援事業 |
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■稲わら対策 | 8,417万円~1次補正・確保緊急対策 6,295万円~4次補正・生産供給体制緊急整備事業 |
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■生産安定緊急対策 | 2億8,525万円~3次補正・肉用牛出荷遅延対策事業 9億8,139万円~3次補正・口蹄疫影響緩和緊急支援 3億1,503万6千円~3次・子牛導入促進対策事業 1億33万3千円~3次・家畜緊急保留施設整備支援 |
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■経営安定対策 | 1億9,543万8千円(債務負担)~1次・経営維持資金 4,950万円(債務負担)~1次・畜産特別資金融通 1,667万7千円、1億8,281万3千円(債務負担)~1次 4,124万円~1次・緊急対策資金債務保証円滑化交付 1億931万3千円、545万円(債務負担)~2次・畜産経営体生活支援 1億円(繰入金1億円)~3次・畜産経営再生プロジェクト |
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■ブランド対策 | 5,074万円~4次・畜産再生再スタート支援事業 | |||
■その他(中小企業対策) | 25億(諸収入25億)~1次・緊急対策貸付 3,208万4千円~1次・中小企業円滑化補助金 |
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■その他(広報対策) | 2,467万8千円~1次・広報活動事業 | |||
■その他(職員費) | 5億2,000万円~3次・時間外手当等 | |||
■復興対策費 | 2,500万円~5次・復興メッセージ発信事業 | |||
合 計 | ||||
1次補正 (4.28専決) |
2次補正 (5.12専決) |
3次補正 (5.28臨時議会) |
4次補正 (6月議会) |
5次補正 (7月臨時議会) |
32億9,883万9千円 | 2億964万6千円 | 81億167万6千円 | 426億2,153万円 | 49億9347万9千円 |
総計 | ||||
【補正予算額】 592億2,517万0千円 【特定財源】 474億9,400万9千円 【一般財源】 117億3,116万1千円 【債務負担行為】 8億9,420万1千円 |
自然災害とは違い防疫面から、一般の人が出来ることは本当に限られています。私自身も、本来なら現地に赴き、獣医補助員の作業に従事したいという気持ちは非常に強いものがありますが、関係各所の回答は、受け入れ指導体制が確立するまで待機してもらいたいとのことです。一般ボランティアの受け入れ態勢の整備は防疫面で大変難しいのは事実です。しかし、明らかに補助員の人員が不足している中、長期滞在での召集など、何らかの対策を講じていくことが求められています。(埋設作業や食肉処理は、施設不足・人員不足で、現場の厳しさが日増しに大きくなっています。~6 月1日)
(県および市の対策本部問い合わせ済み)
私の娘より
いくつかの可能性が指摘されています。このような凄惨で悲しい出来事を二度と起こさないためにも、畜産農家の方々の救済と並行して、徹底した感染ルートの解明を行われなければなりません。感染ルートを解明していく中で、極めてリスクの高い行動が取られていたと判明をしたならば、人災という側面においてその責任の所在を明らかにしなければなりません。リスクヘッジされた高度な政治判断が出来ていたならば、甚大被害を回避し得たと言えるからです。海外との人的交流(研修生の受け入れなど)の追跡調査も含め、徹底した精査が必要です。
今回の口蹄疫を通じて、極めて重い政治課題が浮き彫りになっています。
右松たかひろ
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