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みぎまつコラム

宮崎(住吉)海岸の浸食対策について

2008年02月27日

   

 宮崎市の住吉海岸が10数年前と比べ変貌をきたしています。宮崎港フェリーターミナルビルが完成し、サンビーチ一ッ葉やマリーナが立て続けにオープンした時期と重なります。大淀川の上流から流れてきた川砂・川砂利が河口付近にたまり、日向灘の潮流により海岸に堆積していくことで長年守られてきた環境・生態系が崩れ始め、暫時に危機的状況となり、今、浸食対策も含め大きな岐路に差し掛かっています。対策を誤ると、自然環境の破壊は勿論のこと、各方面に弊害が生じてきますので、明確に政治・行政の責任が問われる事態になりかねません。

 浸食対策では現在、主に二つの方法の議論が交わされています。土砂を搬入し砂丘を復元しようとするいわゆる「養浜(ようひん)」といわれるものと、もう一つが「ヘッドランド」と呼ばれるT字型突堤の設置です。国交省の提案する養浜プラス7基の突堤建設という方向で進むことが果たして良い結果を生むのかどうか、私は大きな疑問を感じざるを得ません。ヘッドランド工法は、景観を損なうだけでなく、離岸流で伴う安全性の問題や他の場所への更なる海岸浸食を誘発するという危険性も十分にはらんでいます。その場しのぎでことを進め、後世に禍根を残すことは本意ではないはずです。今となっては事象の根源となる、河川上流のダム建設や宮崎港、臨海公園を手直すことが現実的でないとすれば、それ以外の対策として、単年ごとの予算編成を見直した上で、パイプライン等による「サンドバイパス工法」や、壁面保護においては、のり面工法で最近注目されている「グリーンベンチ工法」等を真剣に検討すべきではないかと考えております。(注:理論上は施工可能とのこと。)

 事業費294億円を盛り込んだ予算の概算要求が発表された以上、「浸食対策検討委員会」には地元住民や学識経験者に加え、環境保護団体も入って頂き、みやざきの財産である海岸や水の生態系をいかにして守っていくか、知恵を絞り、コンクリート構造物ありきの論調に一石を投じてもらいたいと願う次第です。

右松たかひろ

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