ホーム > みぎまつコラム > 宮崎の農業(2) ~位置づけと課題~
2009年09月04日
宮崎の総面積は7,735km2で、そのうち森林が76.1%を占め、農地は699km2で9%にあたります。温暖な気候や日照時間・快晴日数の面では優れた自然条件を有するという反面、土壌や流通面、台風や集中豪雨などの自然災害を受けやすいといった不利な条件もあります。県内総生産の5%を農業が占める中で、農家人口は県総人口の11.3%となっており、産業別特化状況を見ると、農林水産業の特化係数が3.9(1.0に近いほど全国の産業別構成比に近い)で全国平均よりウエイトが非常に高いことが分かります。 まさに、農業は宮崎の特化産業と言えます。(ちなみに、2番目に高いのが政府サービスで1.5、他の産業は、製造業0.6、鉱業1.1、建設業1.3、運輸・通信業1.0、サービス業1.1などとなっています。)
宮崎県における農業の位置づけを数字で見てきましたが、この宮崎も多分にもれず全国的な農業不振、高齢化、後継者不足に悩まされて久しい状況にあります。総農家数は年々減少し、主要農家が35%であるに比べ、副業的農家(65歳未満の農業従事60日以上の者がいない農家)は49%に達し、農業従事者の5割以上が65歳以上と高齢化も顕著に進んでいます。
知事の諮問機関である「宮崎県農政審議会」で審議されている「第六次宮崎県農業・農村振興長期計画」の計画目標(平成17~26年度)に、食と農の構造改革~5つの柱~があります。
各項目の具体的な数値目標がはっきりしていますので、裏を返せば、進捗状況から鑑みると、これらは宮崎農業の課題でもあると言えます。
右松たかひろ
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