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みぎまつコラム

高千穂鉄道の残念な結末

2009年01月15日

高千穂鉄道

高千穂鉄道が73年の歴史に幕を閉じました。政治活動に身を投じる一人としても、「何とも残念」の一言に尽きます。「このような選択しかなかったのか・・・」。高千穂鉄道は地域の人たちの大切な交通手段であったと共に、本県の極めて重要な観光資源でもありました。

3年前の台風14号で鉄橋が2本流出するなど甚大な被害を受けた際に、多くの人が、よもや今日の廃線という結末を迎えようとは、考えたくも信じたくもなかったと思います。仮に、立野・高森と高千穂間がつながっていたならば、この様に全線廃止という選択になっていたのか・・・。高千穂線の全線廃止は、本県にとって県政史の痛恨事でありました。毎年7千万円前後の赤字を計上し、第3セクター高千穂鉄道が台風直撃の2年後に国へ廃止届けを提出した後も、一縷の望みを受け発足した神話高千穂トロッコ鉄道社が資金難で国から鉄道事業者として認可が得られず、万事休す形で自ら幕を閉じざるを得ませんでした。

今後については、駅舎や線路などの資産が沿線の1市2町に既に無償譲渡済みで、トロッコ車両2台は日南線などで有効利用する目的でJR九州に売却することになりました。鉄道という観光の一つの重要なファクターがなくなった今、今後は地域おこしのために更に知恵を絞って取り組んでいかなければなりません。

いずれにしても、県民の期待に応えられなかったという事実は重く受け止めなければならないと考えます。鉄道は、単に人やモノを運ぶだけでなく、人々の癒しや夢を運び、そしてその地域の文化、情緒豊かな風物詩や人情に触れることのできる、他では変え難い唯一無二の存在であることを再認識できるような県づくりや国づくりが、これから求められていくのだと思います。

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右松たかひろ

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