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みぎまつコラム

教育再生

後藤俊彦宮司~長い占領政策の呪縛から目覚めつつある日本

2024年01月12日

愛読する月刊誌致知1月号の巻頭の言葉は、郷土の覚者である高千穂神社の後藤俊彦宮司でありました。その後藤宮司の言葉を抜粋して下記に記します。

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先の大戦で史上未曾有の敗北を喫したわが国は、戦勝国が押しつける価値観をすべて不用意に受け入れてきた。その中で国際法にも抵触する過ちは憲法の押しつけであり、わが国の文化と古典教育の否定であった。その主な原因は当時の連合国が日本人の精神性としてもつ武士道と、近代思想としての軍国主義を混同した点にあったと思っている。これにより悠久の昔から築かれてきた社会の仕組みや伝統的価値観が失われてしまった。

(中略)

戦後の日本は今ようやく長い占領政策の呪縛から目覚めつつある。わが国の歴史は古く、聖徳太子の十七条の憲法や鎌倉時代の御成敗式目の中には、すでに国家のあるべき理性と道理が「人の道」として説かれている。国であれ、一個人であれ、危急存亡の時こそ私共は古典の知恵に学び、わが国の真の自由と名誉を守り抜く意志が肝要と思われる。

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後藤宮司のこの言葉は、我が意を得たりで、まさにその通りであります。私たちはもっと目覚める必要があります。国の健全な発展や寛容な社会、日本人の豊かで誇りある精神性を損なおうとしている動きは何なのか。その答えはもうすでに私たちには見えています。

毎日のように、見たくもない嫌なニュースが流れます。それによって人々の心がすさみ、嫉妬や妬みがはびこり、相手に対して攻撃的になり、人を叩くことでせいせいし、ネット社会のなれの果てとも言うべき、自らの素性を明かにせず憂さ晴らしの誹謗中傷で他人を大いに傷つける・・卑怯で情けない堕落した世の中から、私たちは正気を取り戻していかなければなりません。

国政に目を転じても、なぜ国民のための改革が遅々として進まないのか、それを阻害する動きはなんなのか。その答えも明らかになりつつあります。それをも乗り越える力と信念と真心を持ち、国の行く末を見据え、国民を向いた、真の政治家が今こそ我が国には必要であります。

憲法や教育も極めて大事で、我が国が悠久の歴史から長年にわたり培ってきた価値観や、文化や生き方が、発揚されたものへと変えていかなければなりません。

心ある人たちは、志ある者は立ち上がらなければならないのです。時は熟し、待ったなしなのです。それほどまでに、行き着くところまで行き着いた様相を世は呈しています。

右松たかひろ拝

2023(令和5)年度, 伝統文化・皇室, 憲法改正, 政治信条, 教育再生

素晴らしい映画でした!~『夢は牛のお医者さん』

2014年08月30日

 今日、宮崎キネマ館で、素晴らしい映画と出会いました。その映画のタイトルは、『夢は牛のお医者さん』です。

 この映画は、ドキュメンタリーになっており、主人公の、当時、小学3年生だった女の子を、27年間にわたって取材を続けた、地元テレビ局の報道記者が、監督になって制作した記録映画になります。

 舞台となった、新潟県の山あいにある小さな小学校に、昭和62年、新入生がいなかったこの年、校長先生のはからいで、新しいクラスメイトとして、3頭の子牛を入学させたのが、この映画の始まりです・・・。

 体験学習が、子どもたちに与える影響の大きさ、そして、人格形成において、幼少時の体験活動がいかに大事か、とても考えされました。教育の本質である、いかに有為な人材を輩出していくか・・・・・、それは、知識・知能だけではなく、人間性や道徳観を併せ持って、初めて地域社会に貢献し得る、真の人財になることを指します。このドキュメンタリー映画の主人公である、誰にも愛されるプロの獣医師になった彼女のように、素朴で、純粋で、ひたむきな人を、いかに多く育てていくか・・・、心を揺さぶられる映画でした。

 ちょうど、県議会で今年、私が所属している委員会が、教育委員会を所管している「文教警察企業常任委員会」ですので、来月に行う、私の一般質問で、ぜひこの映画内容を取り上げたいと思います。

 【ちなみに、9月に行う、私の一般質問の項目は、1.体験活動の推進について、2.教育現場の課題について、3.道徳の教科化、4.教育委員会制度改革と教科書採択について、になります。】

◆(関連コラム)【教育再生に対する私の考え方~平成21年1月22日みぎまつコラム「学習成績と人間道徳のバランス確立へ」

宮崎県議会議員 右松たかひろ

2014(平成26)年度, 教育再生

学習成績と人間道徳のバランス確立へ

2009年01月22日

  我が国の人材育成(人づくり教育)は、今、転換期にあると考えます。60年に及ぶ戦後教育を総点検し、継続するところは継続し、見直すところは恐れず大胆に見直すことで、かつて世界に通用する人物を多数輩出してきた「教育立国・日本」としての誇りや地位を、これから数十年かけて、取り戻していかなければならないと考えます。

  政治の視点で、国家に資する人材育成の昨今を考えると、エリート教育と人材登用の限界を認識せざるを得ないと思います。青少年期の学習成績(偏差値)でもってのみ評価され、あとはエスカレーター方式で将来を約束された人たちが、国策の決定に強い影響力を与えてきました。戦後教育の転換を図らなければならない理由は、エリートと言われる彼らのつくる政策が、国民の意識や現場の実態から乖離し始め、国益や国民生活を大きく損なう事態を引き起こしているからに他なりません。人間や世間を知らない人たちが、政策をつくっているところに、今の我が国の悲劇がある、という言葉もあながち的外れとは言えないわけです。

  これからの教育を考えていく中で、学習・学問以外の大切なものを、いかに教えていくかが極めて重要になってくると認識しております。その大切なものが、倫理観であったり、正義感や人格・人品であったり、公に尽くす意義や、そのために自己犠牲を払うことのできる、真のエリートとしての資質であったりすると考えます。つまり、戦後教育で一番欠けていた部分に当たります。努力の結果としての学習成績はもちろん尊重しなければなりませんが、それだけでは社会に資する人材にはなれないわけで、そこに人間としての道徳観や、日本人としての心の陶冶を加味した教育を確立していかなければならないと認識する次第です。国が、自信や誇りを取り戻していくには、教育こそが、その要(かなめ)になることを、今、改めて問わなければなりません。

右松たかひろ

2009(平成21)年度, 教育再生

教育再生会議の最終報告

2008年02月25日

 「公教育の再生」を掲げ安倍前総理が立ち上げた教育再生会議ですが、活動期間1年4ヶ月を経て一つの役割を終えました。「教育内容」「教育現場」「教育支援システム」「大学・大学院改革」「社会総がかり」の五大項目の提言から構成される最終報告の冒頭にあるのが、「徳育の教科化」です。第三次報告の中では、徳育の教科化における具体的な取り組みとしまして、偉人伝、古典、物語、芸術、文化などを活用して感動を与える多様な教科書を作るとあります。この試みは、私は決して間違った方向性ではないと思っています。私の出生地は、宮崎県西都市というところなのですが、ここには日本で最大規模の古墳群が存在します。故郷には神話にまつわる史跡が数多くあるのですが、我が国の端緒となる神話を学ぶことも教育に大きな意義をもたらすのではないでしょうか。また、「教育支援システム」の中で、国・教育委員会・学校の責任と権限を明確にするとあります。情報公開に基づく地域に開かれた教育委員会を目指し、行政との連携を図り、子どもの教育に専念できるよう学校の責任体制を確立していくことも大切なことだと考えております。教員免許更新制の導入や「ゆとり教育」の見直しなど提言が具現化したものも少なからずあり、改革の方向性も含めて、私は一定の評価をしております。実効性を担保するため、新たな会議を内閣で設けることを福田総理が同意しましたので、今後の推移を見守っていきたいと思います。

 個人的なことではありますが、私の両親はともに元教諭で、教育畑一筋に歩んできた家庭で育ちました。従いまして、「教育」は、私のライフワークとして生涯携わっていきたいテーマでもあります。我が国の将来は、「国家百年の大計」とされる教育に懸かっていると言っても過言ではありません。そのことをしっかりと肝に銘じて行動してまいりたいと存じます。

右松たかひろ

2008(平成20)年度, 教育再生

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